佐渡島庸平 今月の「この本にひとめ惚れ」『「ついやってしまう」体験のつくりかた』『夢はボトルの中に』『デカルトからベイトソンへ』

文芸・カルチャー

公開日:2019/12/3

『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を世に出した天才編集者・経営者が“ひとめぼれ”した本をチェック!


『「ついやってしまう」体験のつくりかた  人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ』

玉樹真一郎
ダイヤモンド社 1500円(税別)

装丁:三森健太(JUNGLE)
編集:和田史子
編集協力:石川 円

コルクで行っているグッズ製作やイベントづくりのヒントになりそう。

『夢はボトルの中に「世界一正直な紅茶」のスタートアップ物語』
セス・ゴールドマン、バリー・ネイルバフ:著
関 美和:訳
英治出版 1600円(税別)

装丁(日本語版):大森裕二
イラストレーション:サンギョン・チョイ
編集(日本語版):山下智也

青山ブックセンターの選書フェア棚で、ビジネス書マンガとしておすすめされていたのを発見。

『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』
モリス・バーマン:著
柴田元幸:訳
文藝春秋 3800円(税別)

装丁(日本語版):中川真吾
編集(日本語版):鳥嶋七実

復刊が待ち望まれていた名著。柴田元幸さん翻訳、落合陽一さん推薦ということで、惹かれる。

【青山ブックセンターにて彷書】

<プロフィール>
佐渡島庸平(さどしま・ようへい)
1979年生まれ。東京大学文学部を卒業後、2002年に講談社に入社。
週刊モーニング編集部にて、『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』など数多くのヒット作を編集。
インターネット時代に合わせた作家・作品・読者のカタチをつくるため、2012年に講談社を退社し、コルクを創業。
従来のビジネスモデルが崩壊している中で、コミュニティに可能性を感じ、コルクラボというオンラインサロンを主宰。
編集者という仕事をアップデートし続けている。
●Twiter ID:@sadycork

写真=首藤幹夫
取材・文=田中裕