ズケズケとプライベートに踏み込んだ質問をされた時の切り上げ方『超雑談力』⑧

ビジネス

公開日:2020/1/17

「どうして?」より「どうやって?」と聞く。「あいうえお」でリアクションする。天気の話や時事ネタはNG。超カンタンな話し方のコツ満載!

ルール7 雑談の切り上げ方

 第6のルールでは、話が途切れた場合の対処法についてお伝えしましたが、逆の場合はどうでしょう? つまり、思いの外、話が続いてしまったときです。

「上司との雑談の切り上げ時がわからない」
「ズケズケとプライベートに踏み込んだ質問をされた」
「話の流れで、行きたくもないゴルフに誘われてしまった」

 たしかに、雑談の目的は、関係の構築です。

 ですが、これはなにも深い関係を築くべきということではありません。ある程度距離を置きたい場合もあるでしょう。

 そこで第7のルールが必要となってきます。

雑談は腹八分で切り上げるのがマナー

 一緒にとりとめもない話をすることで、安心感が生まれ、信頼関係が生まれる。雑談とは、まさに人間関係の「入り口」です。が、あくまで「入り口」に過ぎません。

 所詮は雑談相手です。家族や恋人ではありません。上司や取引先が相手でも、会議や仕事の話は別途行うものですから、そこまでディープにつき合う必要はないのです。

 雑談は、あくまで、雑談。

 関係をほどよい距離でキープするためにも、雑談は「いつか終わるべきもの」と考えておくことがとても大事です。そうすれば、あなたのストレスはだいぶ軽くなるはずです。

 雑談の切り上げ方の正解は、「これまで学んだルールを真逆に行う」ことです。

 つまり、なるべく気持ちを話さず、リアクションを抑え、話をまとめて、その場を去る。たとえばこんなイメージです。

「おたくの会社、今、大変なんだって?」
「いやー、どうでしょう(否定)」
「えー? 現場も実はしんどいでしょ?」
「そういう声は聞きませんけどね(自分の気持ちは言わない)」
「社長と副社長の仲、やばいらしいじゃない」
「まあサラリーマンも偉くなると、いろいろ大変ってことですね(まとめる)」
「あ、うん、まあね」
「お時間ありがとうございました! あ、ちょっと、失礼しますね」

 このように徐々に雑談を盛り下げていき、最後に「ありがとうございました」とお礼を言って去る。こうすれば、失礼な印象を与えずに、雑談を切り上げることができます。

 雑談力のルールを逆利用することで、スムーズに、無難に雑談を終わらせる。

 これこそが、第7の、そして最後の重要なルールとなります。

ポイント
雑談を上手に終わらせるのも雑談力

続きは本書でお楽しみください。