大地震でガスが止まったら… カセットボンベはいくつ必要?/『地震イツモマニュアル』⑤

暮らし

更新日:2020/8/31

特別なことはしなくていい、「イツモの暮らし」が備えになる。ベストセラー『地震イツモノート』の実践版。

『地震イツモマニュアル』(地震イツモプロジェクト:編、 寄藤文平:絵、NPO法人プラス・アーツ:監修/ポプラ社)

ガスは止まる

 大地震が起きた際、都市ガス会社は安全措置として家庭用のガス供給を停止します。安全を確認できたら再開しますが、ガス管が被害を受けている場合は、復旧に時間がかかります。

地震が起きたら……

 家庭に設置されているガスメーター(マイコンメーター)は、震度5程度以上の大きな地震が起きた時は安全のため、自動的にガスを止めます。

 地震が起きたら、まずは身の安全を確保し、落ち着いてからコンロなどのガス機器を止めに行きましょう。

ガスメーターは自動的に止まる

 家のガスが止まってしまったら、まずガスメーター(マイコンメーター)を見てみましょう。

 メーターの赤ランプが点滅していたら安全機能が作動し、ガスを止めています。地域のガス施設に支障がなく、ガス漏れがなければ、自分で復帰することができます。

 万が一、ガスのにおいがしていたら、ガス会社にすぐ連絡しましょう。

ガスメーターの場所を確認しよう

 集合住宅の場合、玄関脇や共用廊下のメーターボックス内、もしくは外部に複数設置されています。一戸建ての場合は外壁にあります。

ガスメーターの復帰方法

 地域のガス施設が止まっていなければ、自分たちでガスメーターを復帰することができます。

1 止める

震度5程度以上の地震でガスはストップ。ガス機器のスイッチをオフ。

2 押す

復帰ボタンを押す。赤ランプが点灯し、その後すぐ点滅する。

3 待つ

3分間待つ。ガスメーターがガス漏れがないかどうかをチェック。

4 使える

3分たって、ガスメーターの赤ランプが消えたら、復帰は完了。

カセットコンロとボンベは必需品

 電気やガスが復旧するまで、カセットコンロとカセットボンべがあれば、お湯を沸かしたり、料理をつくることができます。

カセットボンベの使用期限は?

 使用期限は約6~7年です。多めに買い置きしておき、高温多湿を避けて屋内に保管しておきましょう。ただし、ゆがみや変形、サビがでているカセットボンベは使わないようにしましょう。

※1 3.5kw (3,000kcal/h)のカセットコンロを使用した場合
※2 1日30~45分使用の場合。気温が低い方が、ガスの使用量が増えます。

<第6回に続く>