6分でとろとろ、8分で半熟。ゆで卵の作り方と簡単アレンジ/『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』⑤

食・料理

公開日:2020/3/20

長年ビギナー向けの料理書を手がけ、料理初心者の気持ちを知り尽くした料理研究家・栄養士の小田真規子先生が手掛ける自炊本。砂糖・塩・酢・醤油・味噌の5つの基礎調味料を使った、わかりやすく簡単で、絶対に失敗しない料理のコツを紹介します。

『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』(小田真規子/池田書店)

卵のトリセツ2 ゆで卵

そのまま食べるのはもちろん、崩してソースにもなる、使い勝手抜群のゆで卵。自分で作れば、6分でとろとろ卵、8分で半熟、10分で固ゆでなど好きな硬さに調整できます。


卵を入れる

小鍋(16㎝)に水を入れて強めの中火にかけて沸騰させ、塩を加える。卵を1個ずつお玉にのせて沈める。


POINT

【必ず常温の卵を入れる】冷えた卵を沸騰したお湯に入れると卵が割れてしまうので、室温に20~30分おくか、ぬるま湯に3分浸して、常温にします。

【沸騰してから卵を入れる】沸騰した状態で卵を加えると硬さをコントロールしやすい!

ゆでる

そのまま2~3分、お玉でゆっくりかき混ぜながらゆでる。


POINT

【かき混ぜて卵を動かす】お玉でやさしくかき混ぜることで黄身が中心にきます。

冷やす

目安の時間(6 or 8 or 10分)になったら取り出して冷たい水か流水につけて十分冷やし、殻をむく。


POINT

【好みの分数で引き上げる】6分だとまだかなり黄身がとろっとした半熟、8分だとほどよい半熟、10分だと黄身にも火が通った固ゆでの状態です。

【すぐに冷やす】すぐに冷やすと殻がきれいにむけます。十分に冷やしておけば、殻をむくのはあとでもOK。

ゆで卵のかんたんアレンジ

タルタルソース

難しそうなイメージのタルタルソースも、10分ゆでのゆで卵でかんたんに作れます。


材料(1人分)

●ゆで卵(10分ゆで)…1個
●玉ねぎ(みじん切り)…1/10個(10~20g)
A ●マヨネーズ…大さじ2
A ●粒マスタード…小さじ1/2
A ●塩、こしょう…各少々
※ペーパータオル、ボウルをあらかじめ準備しておく。

作り方

1 ゆで卵を作る(P.25参照)。10分たったらお玉などでゆっくり取り出し、冷たい水か流水につける。十分に冷えたら殻をむく。

2 ゆで卵1個をペーパータオルにのせて約8㎜幅の薄切りにし、さらに8㎜幅に切ってから、90度回転させて8㎜幅に切る。

3 2をボウルに入れ、Aをすべて加えて、よく混ぜる。

味つけ卵(塩味&しょうゆ味)

そのままおかずになる味つきゆで卵。6分ゆでのとろりとした黄身にしっかり味がしみ込みます。


材料(1人分)

●ゆで卵(6分ゆで)… 3個
[塩味]
A ●塩、砂糖…各小さじ1
A ●水…2/3カップ
[しょうゆ味]
B ●しょうゆ…大さじ2
B ●砂糖…大さじ1
●水…1/2カップ
※ポリ袋をあらかじめ準備しておく。

作り方

1 ゆで卵を作る(P.25参照)。6分たったらお玉などでゆっくり取り出し、冷たい水か流水につける。十分に冷えたら殻をむく。

2 ポリ袋に AまたはBを入れて混ぜ、卵をつける。口をしっかり閉じ、冷蔵庫に半日以上おく。

卵サンド

とろとろの卵サンドは半熟のゆで卵を使うのがポイント。卵を冷水で十分に冷やし、サンドしたあとは冷蔵庫で30分ほど冷やすと包丁を入れやすくなります。


材料(1人分)

●ゆで卵(8分ゆで)…3個
●サンドイッチ用食パン(10枚切り)…4枚
A ●マヨネーズ…大さじ3
A ●砂糖…小さじ1/2
A ●塩…少々
※ペーパータオル、ボウルをあらかじめ準備しておく。

作り方

1 ゆで卵を作る(P.25参照)。8分たったらお玉でゆっくり取り出し、冷たい水か流水につける。十分に冷えたら殻をむく。

2 ゆで卵3個をペーパータオルにのせて約8㎜幅の薄切りにし、さらに8㎜幅、90度回転させて8㎜幅に切る。ボウルに入れてAを加え、よく混ぜる。

3 パンの中央に2の1/2量をのせ、パンを重ねて全体を押すようにしてサンドする。同じようにもう1組作る。ラップで包み、冷蔵庫で30分休ませる。

4 冷蔵庫から取り出してラップごと切り分ける(切るたびに包丁の汚れを濡れ布巾で拭き取る)。

<第6回に続く>