カルシウムUP食材「大豆製品」は種類を変えて毎日とれる!/『成功する子は食べ物が9割 最強レシピ』⑤

暮らし

公開日:2020/3/31

毎日のカルシウムで骨は生まれ変わる

カルシウムを補充して、骨密度を高める

 骨の構造は、「コラーゲン(たんぱく質)」という“鉄筋”に、「カルシウム」という“コンクリート”をくっつけてできた、鉄筋コンクリートに似ています。骨にカルシウムが詰まっているほど、骨量の多い(骨密度の高い)、強い骨になります。

 骨の細胞内では、古いカルシウムが壊されて、同時に新しいカルシウムが合成されます。骨折しても骨が元どおりに治るのは、骨の細胞が新しい骨をつくってくれるおかげです。

 この“カルシウム代謝”によって、骨は毎日、少しずつ生まれ変わっています。そのため、骨密度を高めるには、食材からのカルシウムを毎日とりつづけることが必要!

 ちなみに、カルシウム代謝は、骨にある程度の負荷をかけながら促進されるため、たとえば無重力状態では骨粗しょう症患者の10倍ものスピードで骨密度が低下してしまうそうです。

「骨を強くするには運動も大切」といわれるのは、このためです。

リンや甘いもの、お菓子をとりすぎない!

 人間が必要とするミネラル(無機質)は十数種類あって、日本人はカルシウム・鉄がプラスに転じたことがなく、みんな赤点。一方、ナトリウムやリンのようにとりすぎが心配されるものもあります。

 リンはカルシウムを体外に排出する働きがあるため、とりすぎると骨が弱くなる原因に。ソーセージやベーコンなどの加工肉や、ねり物に食品添加物として含まれるほか、インスタント食品やファストフードも多いので注意してください。また、甘い飲み物やお菓子で糖質を過剰にとると、体が糖質を少しでも排出しようとして、尿の量が多くなり、カルシウムも連れ添って出ていってしまいます。そのため、甘いものの飲みすぎ・食べすぎにも注意しましょう。

「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)によると、日本人のカルシウム摂取量は、ほとんどの世代で不足がつづいています。小・中学生の骨折率も依然としてふえつづけています。

 骨を強くし、日々の骨折リスクや将来の骨粗しょう症リスクを減らすため、今のうちにカルシウムで骨密度を高めましょう。


第6回に続く