小さいノートで人生が取り戻せる!? やりたいこと、好きなことを全部楽しもう!/『時間をもっと大切にするための小さいノート活用術 』②

暮らし

公開日:2020/4/27

ウェブマガジン『毎日、文房具。』編集長・髙橋拓也がおすすめする世界で1番“気楽な”ノート術。スマホのように開く。そうすれば、煩雑な毎日が整理され、新たな可能性が見えてくる。小さいノートを味方につけて、“あなたの時間”を取り戻そう!

『時間をもっと大切にするための小さいノート活用術』(髙橋拓也/玄光社)

02 小さいノートで人生を取り戻す

 これまでは正社員としてバリバリ働き、残業で遅くまで会社に残り、プライベートを犠牲にすることが美徳とされていた時代でした。けれども今は、違います。個人がやりたいことを、好きなように楽しむ時代です。

 私は会社の仕事も好きな一方、文房具への愛着は高まるばかりだし、日本と同じく文房具がブームになっている台湾にもハマってしまいました。ラグビーだとか、マラソンだとか、好きなものを挙げればキリがありません。もし、この中でどれかひとつを選べと言われても正直選べません。欲張りなのかワガママなのかはわかりませんが、「好き」という気持ちにフタをしたくないのです。好きな気持ちが強くなるにつれ、やりたいことも増えてきます。こんなことをしたい、この場所に行きたい、こんな催しを企画したい……。それが好きだという想いだけで終わらず、実際に文房具のメディアを立ち上げたり、ノートのクラウドファンディングを計画したり、台湾美食倶楽部を作ったり、「かたち」にできたのは、小さいノートのおかげです。

 いくらポジティブな気持ちがあっても、日常の中でそのモチベーションを保ち続けるのは、意外と難しいものです。こうした想いはどこか植物栽培にも似ていて、大抵の場合は目の前で起きていることに精一杯になって、その気持ちに水をやり続けることができず、やがて枯らしてしまいます。私はやりたいことのアイデアや、やらなければならないタスクなど、思いついたことをその都度小さいノートに書き留めることで、想いを解放し、頭の中を整理してきました

 単純なことですが、小さいノートに書くことで、やりたいことや好きなことを忘れないでいられます。例えば、出先で素敵なカフェを見つけて、今度寄ってみたいな、と思ったとしましょう。しかしそうした小さな発見は、瞬間的に高揚しても、少し時間が経つと頭の中から追いやられがちなもの。それをそのまま忘れてしまうのではなく、想いが生じたタイミングで、小さいノートを取り出し走り書きをしておくだけで、気持ちがきちんと残り、見返した時に「行ってみよう」と実行に移せる日がやって来ます。

 私はこんな風に、小さいノートを使って好きなことを頭の中から追いやらず、想いを少しずつためていきました。アンテナを張り巡らせていると、いずれ興味を抱いている対象の方から、自分に飛び込んでくるチャンスがやってきます。人と人のつながりが生まれ、できたらいいなと思っていたことがひとつずつ実現していくサイクルが生まれました。好きなことをできる状況を、自分で作っていくことができるようになったのです

 朝起きて夜寝るまでの間に、やりたいこと、やらなければならないこと、たくさんのアイデアやタスクが生まれていきます。その時に傍に小さいノートがあると、リアルタイムで書き留めることができます。出先で歩いていたり、もう疲れていたり、その瞬間はアイデアを育む余裕がなくても、ノートに残っていれば、あとで育てることができるのです

 もはや、好きなこと、やりたいことを定年まで待つ時代ではありません。本業と副業の差がどんどん縮まってきているこの時世にあって、この先は、本業・副業というヒエラルキーすらなくなっていくのかもしれません。会社が好きな自分、文房具が好きな自分、台湾が好きな自分、家族を大事にしたい自分、スポーツや他の趣味も楽しみたい自分など、どのチャンネルも疎かにせず、パラレルに満喫したい。そうした複数の自分をつないでくれるのが、小さいノートの存在です

 ひとつのことだけ頑張ろうとするあまり、それ以外が消えてしまうのが、これまでの働き方・生き方でした。けれどもオール・オア・ナッシングではなく、全部諦めずに楽しむべきだと私は思います。従来の常識にとらわれ、自分の手から離れそうになっていた人生を取り戻してくれる力が、小さいノートには秘められているのです。欲張ること、楽しむことって、全然悪いことじゃありません。むしろ自分にブレーキをかけてしまう方が、残念なことだと思います。

 やりたいこと、好きなことにフタをせずに、無為に過ごしていた時間を取り戻す。そうした心強い味方として、小さいノートを常に携えてみてください。

<第3回に続く>

この記事で紹介した書籍ほか

時間をもっと大切にするための小さいノート活用術

著:
出版社:
玄光社
発売日:
ISBN:
9784768312933