小さいノートに「縛り」は一切ナシ! 自由に、思いきり、好きなように使い倒すべし!/『時間をもっと大切にするための小さいノート活用術 』③

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公開日:2020/4/28

ウェブマガジン『毎日、文房具。』編集長・髙橋拓也がおすすめする世界で1番“気楽な”ノート術。スマホのように開く。そうすれば、煩雑な毎日が整理され、新たな可能性が見えてくる。小さいノートを味方につけて、“あなたの時間”を取り戻そう!

『時間をもっと大切にするための小さいノート活用術』(髙橋拓也/玄光社)

03 小さいノートにルールはいらない

 小さいノートの使い方を教えてほしい、使いやすいのはどんなタイプのノート? こんな風に聞かれると、私は決まってこう答えます。ルールは、何もありません。自由に、思いきり、好きなものを好きなように使い倒してください! と。

 ノートの使い方を調べると、ルールを決めることが挙げられたりします。まず、ノートに向き合う上でのルール。1日1回は必ずノートを開くとか、1日の終わりに翌日のタスクをメモするとか。他にも、ノートを使う上でのルール。必ず1ページは埋めきる、その日に実行できたタスクにチェックをする、見出しをつける、見返しやすいように整然と書く、タスクの内容によって記号をつけるなど。またノートの形式というものもあります。真っ白な無地のノートなのか、横罫線が入っているものか、方眼なのか。

 それぞれのルールは便利で、それ自体を否定するつもりはありません。ただ、こういうことは、まずは全部考えないようにしてみてほしいのです。ルールは物事を円滑に進める上で必要な約束事ではありますが、「縛り」になってしまう危険があるからです。

 小さいノートは、やりたいと思っていることを叶えてくれるツールです。最も大切なことは、小さいノートを常に持ち歩き、いつでも開けて、その瞬間の自分の思いやアイデアをかたちに残すということです。

 毎日持ち歩く上で、体調がすぐれない時もあるでしょう。ノートを開く気になれないという波も必ずあります。それどころか、今はもう何も考えたくない、ということすらあるでしょう。そんな時に、1日1回は必ず開く、などというルールを設けたら、いつかノートを開くのが負担になってしまいます。整然と保つために記号などをつける手法もありますが、ややこしい仕組みってなかなか覚えられないものです。

 ノートと自分の間に距離ができてしまったら、本末転倒。小さいノートは、あくまで毎日を楽しくするために向き合うもの。疲れてダメな時がある自分がいても、いいじゃないですか。むしろ、そんな自分のそばに置いておけるくらいの、ささやかで身近な存在である方ががいいのです。こうしなきゃいけない、というプレッシャーをあえてつくる必要はありません。

 ノートの形式についても、人によって使いやすいタイプはさまざまです。無地が自由で書きやすいという人もいれば、ガイドがないと文字が右肩上がりになって落ち着きが悪い人には罫線入りのノートが必要だったりします。文字だけでなくメモ代わりにイラストも加えたい人は、方眼やドット罫が使いやすかったりします。自分のスタイルが確立されているのなら別ですが、こういう使い勝手は、実際に試してみないとわからないものです。また、その人のクセや性格、さらに言えばライフスタイルにも影響されることですので、どんなノートが使いやすいのか、一概には決めることはできません。

 それでも選ぶ手がかりがほしいという場合は、罫線入りのノートを使いなれているなら罫線入りを、あるいは方眼タイプははじめてだからちょっと使ってみたい――このくらい、ハードルを下げて選んでみてください。小さいノートと付き合っているうちに、どうもサイズやデザインがしっくりこない、開き具合が悪くて使いづらい、愛用しているペンで書くと裏写りしてしまうなど、さまざまなことが見えてくると思います。そうしたら、途中であっても新しいノートに変えればいいと思います。あくまで、手元にある小さいノートを、開きたくなる状態を保つことが大切なのです。

 だからまずは、ルールはなし。ルールがないことがルールでしょうか。私にしてみれば本当は、こんな風に「ルールがない」と言いきることすら、なにやら押しつけがましいようで、気が引けるくらいなのですが――。そのくらい自由に、気楽に、小さいノートと向き合ってほしいのです


<第4回に続く>

この記事で紹介した書籍ほか

時間をもっと大切にするための小さいノート活用術

著:
出版社:
玄光社
発売日:
ISBN:
9784768312933