男子禁制☆峰なゆかのヒミツの更衣室『年上の彼氏』

アラサー

2012/6/12

今回のテーマ「年上の彼氏」

私と彼の年齢は35歳離れています。とても優しく頼りがいのある人なのですが「結婚」となると踏みとどまってしまいます。
ひとつは、年齢差のせいで親や友人にひかれてしまうのが怖くて言い出せないこと。もうひとつは結婚してもすぐに介護が始まってしまったり、確実に早く死んでしまうのが怖いことです。
彼を愛しているという一方でこういう邪心があるうちは結婚しないほうがいいでしょうか?(28歳・OL)

別れろ以外の助言がさっぱり浮かびません!

 女友達にちょっと恋の相談をすると、ろくに話を聞きおわらないうちから別れを勧められます。
 いわく、「そんな男、ぜったい別れたほうがいいよ!」「もっといい男すぐみつけられるって!!」「男なんて星の数ほどいるんだよ!?」
 人の恋路なんて基本どうでもいいですからね。外野から見てるぶんには別れたりくっついたりしてもらったほうがおもしろいですしね。無責任なもんですね。

 やれ記念日をわすれただとか、やれ食器用とシンク用でわけてあるスポンジを何度注意しても使いわけないとか、そんなくだらないことでも別れろ別れろといわれるのに、彼氏が35歳も年上だなんて明確なデメリットがあったらなおのこと、「別れろ」以外の助言を期待するだけ虚しい。
 にも関わらず、無職だとか、DV癖があるとか、30代で歌手デビュー目指してるとかいうスペックが残念な彼氏をもっている女のほうが積極的に悩み相談をしかけてくるのです。バカなんでしょうか? いえ、一概にそうとはいえないのです。

 さて、悩み相談ってのは便利なもんですね。
 気になる男の子に恋の相談持ちかけるだけで女の顔をみせられるし、二人の秘密を共有できる。
 女友達には「セックスすると痛くなっちゃうの……」と相談すれば、流れで自然に膣圧自慢にうつれます。
 そして、どう考えても応援できない彼の決定的なデメリットを挙げれば、すかさず「別れなよ!!」といってもらえますので、「でも、彼の事が好きだから……」と繋げることで、愛に生きる私の演出ができます。

 「新婚生活もそこそこに、すぐに介護が始まってしまうかも。彼の方が確実に先に死んじゃう。周りの友達からも反対されていて……でも、愛の力で35歳の歳の差なんてのりこえてみせるッ!!」
 こうして自分の気持ちを盛り立てていかないと、もうにっちもさっちもいかないくらいに、自分でも頭では別れたほうがいいと思っているのです。

 彼には明確なデメリットがあるし、相談者も言うほど愛情もない。別れろ以外の助言がさっぱり浮かびませんが、こっちが口角泡飛ばして「別れなよ!!」と熱弁したとところで、相談もちかけた人はここぞとばかりに恋の障害を愛情でのりこえる美しい私ぶって、ますます終わりかけの恋愛をぐだぐだ引き延ばすのだろうし、なぜか私の方が男をスペックでしか判断しないあくどい女みたいになっちゃうし、ひとつもおもしろくないし一銭の得にもならないしで、もう私、普段はこういう類いの恋愛相談もちかけられたらむりやりマジカルバナナを始めるなりなんなりして対応しているのですが、いちおうこのコラムは原稿料いただいてますしね、いいですよ、言いますよ。

 そんな男、ぜったい別れたほうがいいよ! もっといい男すぐ見つけられるって!! 男なんて星の数ほどいるんだよ!?