紙の書類が苦手…/SE女子の日常

ビジネス

更新日:2020/6/24

 元エンジニアとして会社員経験のある漫画家・ぞえさんが、SEの職場にありがちなあるあるを紹介するコラム。今回はアナログで提出する「勤怠管理」に感じた、素朴な疑問がテーマです。

 

【SE女子の日常】紙の書類が苦手.../ぞえ

 

 フルタイム正社員から週3日勤務へ働き方を変更したとき、雇用形態の変更に伴って勤怠管理の方法も変更になりました。

 フルタイム正社員のときは、Webアプリケーションの社内システムを使って勤務時間を管理、働いた時間はWeb上で管理されている、という状況だったのですが、週3勤務社員では権限の問題で社内システムにアクセスできないということで、総務部から「紙での勤怠管理」を言い渡されました。

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「IT企業なのに紙で管理!?」と非常に驚いたことを覚えています。

 

【SE女子の日常】紙の書類が苦手.../ぞえ
絵:ぞえ

 

 毎日出勤時間と退勤時間を書いて、勤怠の締め日に働いた時間を計算して判子を押して提出します。社内システム上で完結していた正社員時代を考えると、なんと手間が増えるのでしょう。IT企業の勤怠管理とは思えません。

 しかし、社内システムにアクセスできないのならば仕方がありません。週3勤務社員は少数派なのです。しかし、いくら少数派でも紙で渡された書類をそのまま使う気にはならず、せめて元ファイルのデータをください、とお願いしました。勤務時間を手で計算とかあり得ません。機械が得意なことは機械に任せましょう。IT企業なんだから。

 Excelファイルはすんなり入手でき、なるべく手で計算することが少なくなるように勤務管理表に計算式を追加し、日々出勤したかどうか、出勤した日は出勤時間と退勤時間を入力するだけでOKな形にプチ改造しました。

 勤務日数も働いた時間も有休取得日数も、自動で算出してくれます。勤怠の締め日には印刷して押印して提出しなければいけませんが、日々やることは社内システムでの勤怠管理と一緒です。ベストは形だけの紙書類と押印もなくすことですが、交渉が面倒くさそうだったので、そこは諦めてしまいました。総務部に渡すのも紙書類ではなく、データで渡した方が計算が楽だと思うのですが。

 このように、ちょっと文句を言った紙での勤怠管理方法ですが、週3勤務社員になって一年が経ったころ、正社員、契約社員に関わらず、全社員が社内システムにアクセスできるようにする、という方針転換により、正社員のときと同じ方法(社内システムで勤怠管理)になりました。できるならば最初からして欲しかった…。

ぞえ


ぞえ

週3勤務でシステムエンジニア、残りは漫画家・イラストレーターとして働いていた元・パラレルワーカー。2019年1月よりフリーランスに。体力がなく、疲れやすい自分でも好きなことをするための方法を探求している。2020年4月に『SE女子の日常』(ふりにちブックス)を刊行。

Blog:「ふりにち」