思考停止デブは一生痩せない。氾濫する情報を取捨選択せよ/痩せない豚は幻想を捨てろ②

健康・美容

公開日:2020/6/20

痩せない豚は幻想を捨てろ

著:
出版社:
KADOKAWA
発売日:

数々のダイエットで挫折してきたダイエット難民たちへ。ブログとTwitterで話題のテキーラ村上による「テキ村式ダイエット」のすべてがここに! 『痩せない豚は幻想を捨てろ』より、テキーラ村上の魂がこもったダイエットメンタル強化法を紹介します。

『痩せない豚は幻想を捨てろ』(テキーラ村上/KADOKAWA)

思考停止デブは、一生痩せない

 さてこれから、お前らが長年育ててきた脂肪をキレイサッパリ葬り去る事となるわけだが、脂肪とお別れする前に一つ聞きたい。

 諸君は、なぜデブから脱却できないのだろうか?

「私に合うダイエット方法に巡り合えなかったから」
「モデルが宣伝していたダイエットサプリが効果がなかったから」
「これさえやってれば痩せるという本を読んだけど効果がなかったから」
「テレビで見たエクササイズを真似したけど続かなかったから」
「人によって言ってることが違うから」

 なるほど。どれもある意味正しいのかもしれないが、一つだけ言っておきたい。

 その言い訳がましいデブ根性、俺が責任もって叩き直す。

 本書の伝えたい大きなテーマは一つしかない。まずは頭の中から痩せよ、という事である。お前らが痩せない根本的な原因は、思考が止まってしまい、「ダイエット思考」になっていないからである。

 確かに世の中にはテレビや雑誌、SNSなどで紹介される「○○するだけ」「〇〇食べるだけ」「〇〇飲むだけ」「〇〇着るだけ」など、いかにもラクそうな聞こえの魔法のようなダイエット商材で溢れかえっている。

 それに加え、モデルやタレントはステマを繰り広げ、いかにも簡単に痩せる事ができそうな広告がのさばり、SNSでは無意味な小躍りがはやり、テレビの出演者が見当違いなダイエット方法を喧伝することすらある。

 しかし今、本書を手に取っている読者は、何度も何度も似たようなものを買いあさっては鏡に映る減らない脂肪をぼう然と眺め、そのたびに落胆し、いい加減気づき始めている事だろう。残念ながらそれだけで痩せることはできない、と。

 それらの「飲むだけで痩せるサプリ」「穿くだけで痩せるスパッツ」「ゴッソリ出るドリンク」「腹筋〇〇回分、スクワット〇〇回分の効果」といった類いの商品や広告に目がくらみ、心のどこかで「もう難しいことは考えたくない」「ラクしたい」と思った時点で、ダイエットは完全に明後日の方向へ向かっていると思ってもらっていい。

 つまり世の中でこれだけ広まっているものが、実際は砂上の楼閣である事がほとんどであるという事をまずお前の頭にたたき込め。お前に必要なのは心のどこかで微かな期待を膨らませる事ではない、現実を見る事、ただそれだけだ。

 なぜ、ことダイエットにおいてはインチキ手法が蔓延しやすいのか。実に簡単である。それは、デブの心理を逆手に取ると、商品を売るマーケティング上そうなるからである。デブ自身がそれを欲しているからである。

 つまりお前らが、「いかにも簡単に痩せる事ができそうなモノを常に探しているから」世の中がそういった広告で溢れてしまうのである。お前らはテレビやインターネットで「〇〇だけで痩せる」といううたい文句を見ると、揃いも揃って瞬時にIQが3になる。

 デブ全員が「明日からダイエット頑張るって、昨日も同じ事言ってたよな? 記憶力ミジンコかよ? いいかその言い訳のおかげででき上がったのが鏡の前のお前だろ、夢は見るな、幻想は捨てろ、そんな暇があれば今から少しでも動け」というダイエット思考になれば、この世は本当に痩せるダイエットメソッドだけで溢れることになる。

 俺の最終的なゴールとしては、日本中のデブ全員がこのような思考を持つことである。

 しかし、甘えてしまうのも無理もない。

 事実、食事制限中における「カロリーの誘惑」は実に悪魔的であり、蠱惑的であり、強烈だ。その誘惑と闘っていく上で、どうしてもラクな方へ目がくらんでしまう気持ちは分かる。

 分かるが、これこそが企業戦略なのである。「一粒飲むだけでカロリーをなかったことに」だと? 最高じゃないか、俺だって飲みたいさそんなサプリ。本当にあればの話だが。

 現代は情報が多すぎて自分の頭で処理できない時代、考えなくてもいい時代といえる。しかしその情報の大海に身を任せると大変なことになる。

 ダイエットは体に汗をかく事はもちろんだが、頭に汗をかく事から始まる。情報は自分で汗をかいて得なければ、生きない。情報を生かすも殺すもお前次第である。

 氾濫する情報を自分の頭で取捨選択し、自分で整理すること──それが肥満からの脱出の糸口である。

「これを飲めば楽に痩せるよ」と書いてあるからといって「マジかよ、買お」って、いや、逆にマジかよ。お前は人が一切噓をつかない別次元の宇宙から来たパラレル野郎なのか?

「体で何が起こって何故そうなるのか、まず調べて、それから取り入れるか考えよう」と思考を働かせる事こそ、ダイエット成功への第一歩だ。要するに、受動的ではなく能動的な姿勢でダイエットに取り組む必要がある。

 小手先の方法を真似する事がダイエットではない。ダイエットとは、「考え方」そのものである。すなわち、痩せるロジックを考えていない時点でダイエットは始まってすらいない。

 結果も大事だが、そこに至る経過がなにより重要である。なぜそのダイエットが推奨されているのか、理由を考えず鵜呑みにする「思考停止」を、今すぐにやめろ。思考を動かす事からダイエットは始まる。

 まず手始めに、この第一章ではお前らがハマりがちなダイエットの罠について例を挙げ、「ダイエット思考」の働かせ方について事細かに説明する。これはいわばダイエットの基礎中の基礎であり、ダイエットに挑む準備段階のようなものである。これをまず徹底的にたたき込まなければお前らが脂肪の焼却炉と化すのは不可能だ。

 この第一章で「ダイエットに失敗してしまうデブメンタル」を叩き直し、二章以降で実践編を叩き込み、血の涙を流しながら、脂肪の塊を怒濤のスピードで焼却してもらう。無論、簡単ではない。

 道中、志半ばで力尽き、「カロリーをなかったことにするサプリ」に走り、ダイエットの負の連鎖にのみこまれていく者もいるだろう。しかし、ぜひ彼らの屍を越える覚悟で挑んでほしい。

まとめ
「思考停止させている時点で、実はダイエットは始まってすらいない」

<第3回に続く>

この記事で紹介した書籍ほか

痩せない豚は幻想を捨てろ

著:
出版社:
KADOKAWA
発売日:
ISBN:
9784046043474