ダイエットのモチベーションを確実に維持する方法。なぜ挫折してしまうのか、その理由は…/痩せない豚は幻想を捨てろ③

健康・美容

公開日:2020/6/21

数々のダイエットで挫折してきたダイエット難民たちへ。ブログとTwitterで話題のテキーラ村上による「テキ村式ダイエット」のすべてがここに! 『痩せない豚は幻想を捨てろ』より、テキーラ村上の魂がこもったダイエットメンタル強化法を紹介します。

『痩せない豚は幻想を捨てろ』(テキーラ村上/KADOKAWA)

ダイエットのモチベーションを確実に維持する方法

 ではこれから実際にお前らのデブメンタルをたたき直す作業に移っていくわけだが、早くも最大の山場となった。ダイエットで挫折する多くの人間はモチベーションが上がらない、または維持できない。

 痩せたい、痩せたい、とは思っている。分かっている、分かっているのにラーメン&炒飯セットを食べたい。

 このステップではそんなお前らのダイエットのモチベーションが確実に維持される方法を伝える。お前は今日からラーメン&炒飯セットに走らず、喜んで鶏のささみを食べる事になる。

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 諸君は一体「なんのために、痩せたい」のだろうか。もしくは「痩せて、何をしたい」のか。片思い相手に告白したいとか元カレ、元カノを見返したいとかかわいい服を着たいとかハイヒールが似合う女になりたいとか海でモテたいとか、色々な目的があるのだろうと思う。

 いずれにせよ、痩せる事の最終的な目的は各々「幸せになりたい」からであろう事は間違いない。実にシンプル。だからあえて言っておきたい。

 そもそも「デブだけど既に現状が幸せorあまり無理して今以上幸せになろうとも思わない」という人がもしもこの読者の中にいたら、いますぐ本書を破り便所の紙にでもして、ビッグマックセットとパンケーキを買いに行ってほしい。

 このような人たちは、実に最高な環境と最高な友人に恵まれているのだと思う。

 俺は、幸せデブを否定しない。デブだけど幸せ? この上なく最高じゃないか。そんな最高すぎるお前には、今後とも死ぬまで最高な人生を送り続けてほしい事と思う。

 しかし幸せじゃないデブ、お前はちょっと待て。

 もしもお前が、

「痩せたいのにダイエットが続かない、こんな自分が嫌だ」
「馬鹿にしてきた奴らを見返してやりたい、でもどうしても食欲を我慢できない」
「痩せて色々なファッションを楽しみたかったけど、もう諦めようかと思っている」
「デブはデブ、北川景子は北川景子なの。遺伝子には逆らえない。来世では頑張る」

 とかわめき散らすのであれば、俺はお前らを一人たりとも見逃さん。

 景子が、一体どうした?

 これからお前は俺のダイエット本を読み進めるというのに、目標の次元が低すぎるんだよ。本書において奴は通過点に過ぎん。

 痩せたい。でも食べたい。痩せたい。でも動きたくない。寝ていたい。分かってはいる。分かっちゃいるけど、どうしてもやめられない。

 お前らは既に経験があるだろうが、単純な「痩せたいVS.食べたい」の闘いは、おおむね「食べたい」が勝つ。

 そしてここがポイントだが、「食べたい」が勝ってしまう理由は、実は「意志が弱いから」ではない。

 お前がなぜ挫折してしまうのか。断言しよう。それは、「痩せる目的が明確でないから」だ。痩せる必要性に迫られていないから。実にシンプルなんだ。

「痩せたい」。それは欲求だ。お前が痩せたいのは分かっている。俺もお前も皆、分かりきっている。しかし、なぜか真逆の結果を生む行動を取ってしまう。「痩せたい」をどんなに強烈に念じたところで、誰も鶏のささみなんか食べたくない。ラーメン&炒飯セットが食べたいんだよ。

 では痩せたい理由はなぜだ。お前は、痩せて何をしたいのか。

 例えば、痩せる目的・痩せて何をするかを更に具体的にしてみる。「私は痩せてルブタンのハイヒールを履きたい」では弱い。そんな薄っぺらなイメージでは、お前らのベルリンの壁並みにぶ厚い脂肪の前では、焼け石に水である。

 ダイエットに失敗しがちな奴は、食欲を甘く見る。食の誘惑は実に強烈だ。あまりに強烈すぎて、もっと具体的なイメージやプランが立っていないとだんだんと「どうしても食べたい」「別にハイヒール履かなくてもよくね?」「てかハイヒール持ってねえし」といった具合になっていき、結果として「ダイエットしなくてもいいや」となる。もっと強烈に、具体的にイメージをしなければいけない。

 ダイエットの目的は明確であればあるほどいい。だから、形から入る。そしてそこに身を委ねる。

 最もシンプルで簡単なのは、ルブタンのハイヒールを履きたいなら先にルブタンのハイヒールを買ってしまう事だ。ルブタンの店員には「重さに耐えきれなくて2秒でヒールが折れるけど大丈夫かな」と心配されるだろうが致し方ない。

<第4回に続く>