ドライヤーは髪よりも肌を乾かしている!? /肌が乾くクセを全部やめてみた。②

健康・美容

公開日:2020/7/2

化粧ノリが悪い、肌がゴワつく、肌がゆらぐ…。そんな肌悩みを解決! 「sweet」「mina」などで活躍するモデル・野崎萌香が、肌を乾燥させる習慣を取り除いて美肌になる「湿活美容」の方法を解説します。

『肌が乾くクセを全部やめてみた。』(野崎萌香/ワニブックス)

無防備ドライヤー、やめてみた。

肌が乾く速度は、髪が乾く速度より何倍も早い

 入浴後の開いた状態の毛穴に化粧水を浸透させようと、髪を乾かす前に、入念な保湿ケアを行う人がほとんどなはず。だけど、そのあとのドライヤーで、丁寧な保湿が台無しになってしまっているかも。

 お風呂上がりの肌は、水分を含んで潤って見えますが、水分の蒸発を防ぐ皮脂のベールが薄くなっていて、とっても乾燥しやすい状態。イメージしてほしいのは、シートパックをしている時の乾いていく速度。冬場は特に乾くスピードが速いですが、それと同じだけ、肌の表面からもどんどん水分は失われているんです。

 その無防備な肌に、10〜15分もドライヤーの風を当て続けるのは、肌の潤いをわざと逃しているようなもの。

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 私は、水分の蒸発を防ぐために、たっぷり化粧水に浸したコットンで顔全体を覆い、肌に直接風が当たらないように工夫してから髪を乾かしています。せっかく肌に入れ込んだいい成分をムダにしないためにも、このひと手間は、省きたくないワンステップです。

朝の入浴後など、コットンパックをしている余裕がない時には、濃密系美容液やこっくり系クリームでしっかり肌にふたをしてから、髪のケアに移るのがオススメ。

乾燥により失われる肌の透明感と健康

 私が肌の“潤い”にこだわる理由は、透明感のある美しい肌に必要不可欠な条件だから。

 乾燥して表面がこわばった肌は、肌の美しさを左右するキメが乱れた状態で、見た目のツヤも失われています。

 さらに、乾燥は肌のバリア機能を低下させ、肌を荒れやすくさせます。私の場合は、皮脂が出やすい部分が混在する混合肌で、ニキビができやすい肌環境。その状態でお化粧をすると、赤みを消すためにファンデーションを必要以上に塗ったり、日中かさついて浮いてしまったり……。

 潤いは、肌を美しく見せることに加えて、荒れにくい元気な肌を育むために必要不可欠な条件なのです。

 小さい頃から乾燥肌で悩んできたこともあり、色々なものを試す中で、自分に合わない美容用品にもたくさん出会ってきました。合わないものにも触れてきたからこそ、潤わせるスキンケア以上に、“乾燥させない”習慣を大切にしています。

<第3回に続く>