あなたも気づかないうちに盗聴・盗撮されているかも!? スマホ絡みの犯罪に巻き込まれないために…/捜査一課式防犯BOOK④

暮らし

公開日:2020/7/26

詐欺、空き巣、ストーキング、あおり運転などの犯罪・トラブルを回避するには、社会の実情を知り、正しい知識と危機管理意識を持つことが重要。元捜査一課刑事が教える安心・安全のためのテクニックの数々をご紹介します。

『あなたとあなたの大切な人を守る 捜査一課式防犯BOOK』(佐々木成三/アスコム)

家での防犯

Webカメラで盗撮されないために

最新のパソコンの多くに内蔵されているWebカメラ。ウィルスに感染したり、不正アクセスされたりするとカメラ機能がハッキングされ、遠隔操作で盗撮されることがあります。

対策方法:最後の手段はWebカメラを目隠しする


例えば、Webカメラで盗撮されたプライベート写真がネット上に流出すると、その拡散を止めるのはとても困難。そんな危険を防ぐには、まずOSをいつも最新にアップデートしておくこと。そしてウイルスソフトをインストールしておくことです。それでも不安なときは、レンズ部分をシールや付箋で目隠しするようにしましょう。

スマホカメラで盗撮・盗聴されないために

通話、動画視聴、SNS閲覧など私たちの生活に欠かせなくなったスマホですが、同時にスマホ絡みの犯罪も増えています。その犯罪のひとつが、盗撮・盗聴です。

対策方法:アプリの数をこまめに確認する


スマホで盗撮・盗聴される理由は、犯人に勝手に盗撮・盗聴アプリをインストールされ、アプリを遠隔操作されるからです。防ぐには、こまめにアプリの数をチェックし、増えていたら、知らないアプリを探して削除することです。アプリの数は、スマホの「設定」で確認することができます。

部屋の中を盗聴されないために①

盗聴器の販売台数は、年間で10〜30万台といわれています。その設置場所で最も多いのは、会社や事務所ではなく、住居。あなたの家のどこかにも、盗聴器が設置されているかもしれません。

対策方法:電源タップをチェックする


盗聴器はどこにセットされているか? 多いのは電源タップ。電源タップ型の盗聴器はコンセントに差し込むだけで音声を拾われ、気づかれなければ、半永久的に盗聴されてしまう危険なものです。目印は「A」「B」「C」と書かれたシール。使用電波の種類を表示するもので、電源タップにシールが貼られていたら要注意です。

部屋の中を盗聴されないために②

電源タップ型の盗聴器は比較的見つけやすいものですが、家具のすき間や裏側、室内灯、エアコンなど、家の中には見つけにくい場所に盗聴器が取り付けられている可能性もあります。

対策方法:検出器でチェックする


見つけづらい盗聴器は検出器を使って探すのがベスト。種類は大きく分けて2種類。ひとつは小型のもので盗聴器から発信されている電波をキャッチして、発する音を変化させながら場所を特定します。もうひとつは、大きめのデスクトップタイプ。スキャン性能が高く、小型よりも精度の高い盗聴器検出を可能にします。

<第5回に続く>