自分の中の“メンヘラっぽさ”と決別するコツ。メールを打つときは…/すべての女子はメンヘラである⑦

恋愛・結婚

公開日:2020/8/28

「もっと愛されたい」「周りから浮きたくない」…メンヘラとは、感情のコントロールがうまくできず暴走してしまう人。誰でも状況次第でなってしまう可能性があります。みんなが抱える「悩み」を上手に手放すためのヒントをわかりやすく紹介します。あなたの解決したいお悩みは? 『すべての女子はメンヘラである』(スイスイ/飛鳥新社)からの試し読み連載。メンヘラ女子にはなぜか常に彼氏がいる…その理由と、カップル間のトラブルの原因をズバリ解説!

すべての女子はメンヘラである
『すべての女子はメンヘラである』(スイスイ/飛鳥新社)

・・・恋愛型メンヘラ症状、その発生と仕組み

 何をどうしたらお祓いできるのかを考えるにあたり、まずは、私の中のメンヘラがどのようなタイミングやきっかけで発動しているのか、事件簿ごとに書き出すところから始めてみた。

 私の場合は恋愛型メンヘラ、つまり家族や友人ではなく、恋愛相手を中心に発生するメンヘラ症状である。

 恋愛においてひとたび「悲しい」だとか「寂しい」だとかの負の感情が発生すると、それは急激に高まり、とめどなくあふれ、自分自身も呑み込まれるような心のダム決壊事態に陥ってしまう。さらにはそれが癖になり常態化する、という流れだった。

 ここでひとつの仮説が成立する。恋愛に関する負の感情を一度も表に出さなければ、メンヘラ的症状は発生しない。つまり、お祓い完了では?

 それまでは、負の感情という火種が自分に表れると、ものの数秒で相手にすべての感情を爆発させていた。導火線短すぎ。

 それを防ぐために、恋愛において感情的にならない! と決めた。無理かもしれないけど、1年間それを意識してみる。これは精神修行だと決意し、始めてみたのである。

・・・「遠距離恋愛」で感情爆発を防ぐ

 幸運なことに、私たちは東京と名古屋の遠距離恋愛だった。
 それはまさに「いますぐ会いたい、死ぬ、やばいと思ったところで会うのに新幹線のチケットを買っても2時間かかる距離」であり「突発性いますぐ会いたい発作」を抑えるのにあまりに有効だった。

 過去の恋愛を振り返ってみて「自分が感情的になりやすい行動」は避けるようにした。相手の過去を根掘り葉掘り聞き出さない。携帯を見ない。尾行しない。深夜に電話しない。

 それでもどうしても感情があふれそうになっても、その感情を相手に届けないように努めた。

 つまり、すぐに発信ボタンを押さない、意味なく句点だけのメールを送りつけない、そもそも携帯電話を近くに置かない。頻繁には会わない。

 さらには、感情の起伏を抑えるために念のため、付き合ってから1年間セックスしない(!)。

 もしも、完璧な脱出ノウハウを期待する方々がいらっしゃったら申し訳ないのだけど、こうして振り返ってみても、ダイエットも語学も長続きしなかった私が、なぜこの1年間の修行だけ、完全にやり遂げられたかということは、いまでも完全に説明しきれないところがある。

 ただその頃、大好きだった祖父が息を引き取ったのだが、生前、私に「いつも笑っていられるように過ごしてね」と言った言葉がずっと引っかかっていた。

 この修行をやり遂げられなかったら、私はこの先もずっと同じことを繰り返し、「笑う」より「泣く」ことのほうが多くなりそうだと予感していた。

 これがハッピーになるための最後のチャンス。この修行を投げ出したら一生メンヘラ。そう念じながら、何度かくじけそうになっても、遠距離という環境にも守られ、私はなんとか1年、感情の爆発を防いだ。

・・・メンヘラ脱出は一日にしてならず

 その結果、彼はだまされた。
 それと同時に、「私もだまされた」のだった。彼にではなく、私自身にである。

 1年間のお祓い大作戦後、まるで憑ついていた霊が外に出ていくように、私の中のメンヘラは「この人メンヘラの居場所じゃなかったのかも!」と言わんばかりにするりと、私から出て行ったのである。

 ここで私は、生まれて初めて、メンヘラだった自分を客観視することができた。

 その視界の開ける速度は異様で、虫眼鏡で見ていたような視界がザアアアッと広がり、宇宙から地球を見ているくらいに、ものすごく広大な視野で、自分のことを幽体離脱のように外から見てしまった。

「地球は青かった」ばりに、「私はメンヘラだった」と気づいた。

 それまで私はもしかすると、自分自身とだけ恋愛をしていたのかもしれない。自分のことが冷静に見えて、初めて目の前の人をちゃんと見て、「その相手と」恋愛をしているという実感が持てた。それから、メンヘラを脱してみて初めて「ああ、私はこれまで、苦しかったなあ」と実感した。

 メンヘラ脱出は一日にしてならず。お祓いには最低1年間費やす覚悟をしてください。

 まずは自分のメンヘラ特性を把握した上で、丹念に徹底的に、発生する機会を減らしていき、脳ごとだますということに尽きる。

 このまえ読んだ下半身ダイエットの本に「痩せてる人の脳を作ろう!」って書いてあったんだけど、それとほぼ同じかも。

 自分の中の、原因を作っている流れを断ち切ること。

 コンビニでお菓子を買ってしまいがちな人は、いつものコンビニを通らないルートで出勤してみるとか、何でもいいから一度、癖を作っている流れを断ち切る。

 そうすればメンヘラも下半身デブも抜け出せる一歩になる。

 ただし、慌ててはいけません。先に伝えたようにこれはファーストステップ。

 脱メンヘラするための個人トレーニングは、3章で詳しくお伝えします。

【次回に続く!】

この記事で紹介した書籍ほか

すべての女子はメンヘラである

著:
出版社:
飛鳥新社
発売日:
ISBN:
9784864107488