「失敗は忘れちゃえ!」お酒を飲むとイヤな記憶がなくなってしまうって、本当?/ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典①

暮らし

公開日:2020/9/8

『びっくり事典』シリーズの最新刊! 今度のテーマは「脳」です。学習や記憶はどのようなメカニズムで行われている? 光や音などの外部刺激から、どのようにして世界観を作り上げている? など、脳にまつわるさまざまな謎を紹介していきます。

『ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典』(四本裕子:監修、加納徳博:絵、こざきゆう:文/ポプラ社)

お酒を飲むとイヤな記憶は強まる!

ざんねん度 ★★★★☆

ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典

 大人のなかには、イヤなことがあるとお酒を飲んでわすれようとする人がいる。大人はいいな~と思うかもしれないけど、これ、むしろ逆効果かもしれない!

 東京大学で、ネズミに電気ショックをあたえたあとに、アルコールをあたえる実験がおこなわれた。翌日、その記憶はどうなっているのか調べたところ、電気ショックをわすれているどころか、より恐怖を感じるようになっていたのだ。電気ショックは「イヤな記憶」だ。それがさらに強まっちゃうなんて……。

 これが人にもあてはまるなら、イヤなことをわすれるためにお酒を飲むのはよろしくない。きみの身近にそんなふうにお酒を飲む人がいたら、ネズミの実験の話を教えてあげるといいかも。

<第2回に続く>