「なかなか痩せない…」肥満の原因は自律神経の乱れかも!? 自律神経が安定すれば腸内環境が整いやすくなる/眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話⑤

健康・美容

公開日:2020/10/31

心と体のパイプ役を果たす自律神経。原因不明の体調不良の多くは、自律神経を整えればある程度改善できます。私たちが日常生活で実践すべき自律神経を整えるコツなどを、専門医が図解でわかりやすく解説します。

眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』(小林弘幸/日本文芸社)

「なかなか痩せない…」その理由は腸にあり

太っている人は腸内環境が悪い

 それほど食べていないのに太ってしまう人。一方、きちんと食べているけど体形が変わらずスマートなままの人。この違いは一体どこからくるのかというと、腸内環境のよし悪しによって変わってきます。腸内環境が悪くなると消化・吸収の働きも弱まり、必要な栄養素は吸収されず毒素ばかりが体に溜まることになります。そして代謝が落ち、栄養素ではなく老廃物や毒素を含むドロドロの血液が全身に行き渡り、しまいには「内臓脂肪」として蓄積されてしまうのです。

 また近年の研究では、自律神経の乱れが肥満の大きな原因となることがわかってきました。太っている人の自律神経を調べると多くの人の自律神経全体のバランスが低下しており、中でも副交感神経の働きが大幅に落ちています。自律神経の中でも、腸を動かすのは主に副交感神経。つまり、自律神経の乱れ=腸内環境の悪化。これが痩せない体をつくる最大の要因なのです。

 そう考えると、痩せるために何をすべきかが見えてきます。朝・昼・夜の1日3回、ベストなタイミングと配分で食事をし、腸内環境を整えること。それが自律神経の安定には最も大事。一番してはいけないのが食事抜きのダイエット。食べないと腸が動かなくなり、腸が動かないと自律神経のバランスは低下。たとえ一時的に痩せても腸内環境が悪化し、痩せない体に舞い戻ってしまいます。

痩せてきれいになりたいならば腸からきれいにしよう

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痩せたいからと食事を抜くのは逆効果

様々な理由で太ってしまっても、食事を抜いて痩せようとすることは絶対にNG。肥満体質を促進させてしまいます。

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自律神経にベストな比率は朝4:昼2:夜4

ポイントはしっかりめの朝食

 1日3回規則正しい食生活を心がけたうえで、さらに気をつけたいのが朝・昼・夜の食事の比率。つまり、3回の食事量の配分です。これを変えるだけで理想の体重・体形をキープでき、自律神経の安定にもつながって日々のパフォーマンスがぐんとアップします。ベストの比率は朝4:昼2:夜4。これが難しい場合は、朝4:昼3:夜3もしくは朝3:昼3:夜4でもいいでしょう。

 朝食は一番重要なので、しっかりと食べるようにしましょう。朝食べることで休んでいた腸が動き出し、副交感神経の働きがスムーズになります。さらに血流もよくなり体が温まるというメリットも。朝食をしっかりとり、昼は軽めに。よく、朝食を食べていないからと昼食でカバーしようとする人が多いですが、それでは意味がありません。それくらい朝食は大切です。朝、食べるためにほんの10~15分時間に余裕を持つことも、心のゆとりにつながり自律神経を安定させてくれます。また、炭水化物を思いきり食べたいときも朝食時がおすすめ。糖質の摂りすぎは太る原因ですが、朝なら代謝できるので少々食べすぎてもOK。

 そして1日の終わりの夕食は、おいしいものをゆっくり楽しみながら食べます。夕食で気をつけたいのは時間。何を食べてもいいですが、21時前に食べ終えるように。もし仕事の都合などで難しいときは、軽めの「夜2」の配分に変えましょう。

食事の割合は朝4:昼2:夜4

一日の中で特に大切にしっかりと摂って欲しいのが朝食です。昼は軽めに摂るべきで、夜は時間が遅くなればばるほど消化によいものが◎。

眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話

朝食を抜いて昼食で補おうとする行為は×。自律神経の安定の面から考えると朝食の分は後からでは取り返せないのです。早起きを心掛けてバランスのよい朝食をゆっくりととりましょう。

夕食が21時以降になるような場合は…

朝4:昼2:夜2にして、消化がよく軽い夕食にしましょう。

眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話

食べてすぐ寝なくてはいけないような場合は、いっそのこと食べない方がベター。どうしてもお腹がすいた場合はスープやお茶など温かいもので胃を落ち着かせましょう。

<第6回に続く>

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