『週刊ツリメ』「中学時代、YouTubeで動画投稿しているのが学校にバレ、校長先生に怒られた話」

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公開日:2020/12/11

週刊ツリメ

「オメェらの親だったら〇〇〇〇にしているぞ。(強烈な言葉なので伏せておきます)」記憶は定かではないが、このパワーワードだけ覚えている。

 埼玉の田舎だと栄えている町に行くのにもチャリで1時間も費やす。電車でも同様だ。だから自然と家に集まって遊ぶことが多くなった中坊の僕ら、アバンティーズがYouTubeに動画を投稿し始めたのが2011年の中学2年生の真冬の頃だった。ボーッとパソコンで動画を観ていたら、画面の向こう側でおかしな事をしている人らを発見したのだ! ある人からすれば「此奴らネットに顔晒して馬鹿なん? そんな事してねぇで勉強しろ。」で終わる話だが、メンバー全員にビリビリと衝撃が走ったに違いない。すぐさま所持していた初代ipod touchをポケットから取り出し、当時のYouTuberの見様見真似で録画ボタンを押した。

 当時のカメラは人の顔がボヤけるくらいの荒々しい代物で、今見れば味があるとも言えるが、その時は画面の綺麗さなんて1mmも気にしていなかった(個人的には。他の人は気にしていたと思われ)。そんな事よりも僕らが主導となり、そこら辺でワイワイ騒いでいる中坊達がやらない非現実的な遊びをしていた事に強い刺激を受けていたかも知れない。暇な中学生だったツリメの心の炎が一気に燃え上がった。それは他のメンバーもそうで撮影場所も広くなり、遂に学校内でも撮影するようになった。

 持ち物検査がなければバレないくらいの、スマホサイズの紫色をしたカメラをエイジがセカバンにいれて登校していた(その9年以上前に使用していたカメラは現在も残っているけど壊れているので電源がつかないから、修理をカメラ屋にお願いしようと考え2年経ちました)。学校が終わって放課後になると、先生達は部活動の指導、授業に使用する資料を作成していたりと職員室に籠る性質がある。唯一校内で撮影できる時間は放課後の日が落ちるまで! なんとか見つからずにクランクアウトするのが我々のミッションだった(良い子は真似しないでね)。かといって物音を出さずに撮影なんて出来っこなく、壁やドアに当たれば「ドンっ!」と振動が校内に響く。その度にダッシュでその場から逃げて物陰に隠れ、先生が徘徊しに来ないか覗き見をする。執筆をしていて「懐かしい」と思うと同時に心も若返るし中学戻りてぇ〜と切実に願う。

 そんな活動をしていたらクラスメイトや他の学年にも「○年の奴らがYouTubeに動画をあげているらしい」と噂は広がった。生徒の保護者にも流れ、勿論学校の教師達の耳にも届いた。中学3年生の秋頃なんて言ったら高校試験の準備期間。僕らは校長室に呼ばれた。実はその前に学年主任やら複数の先生に呼ばれ「もうそんな遊び辞めろ」と指導をされていたが、当時の僕らはませたガキンチョでゆうことなんて聞くはずかない(先生たちごめんねぇ)。

 そこで校長先生のお出ましだ。まず学校行事の時しかお目に掛からないので有名人感がとても強いのだが、中尾彬感強めの強面校長だったのだ。まず見た目からして怖いし殺気を放っている。正直、校長室の扉を開けて一歩歩き出す時は怯えていた記憶しかない。恐怖で当時校長さんが具体的になんて発言していたかは忘れてしまったが、「オメェらの親だったら〇〇〇〇にしているぞ。」だけは覚えている。それも僕らはクスクスと笑って聞いていたのだ。本当に舐めた中学生でしたと反省しなければならない点です。結果、かなり先生方に叱られたのだが「これには注意しろよ。人様に迷惑をかける事だけはするな」と具体的なご指導を受け、活動を継続しても良いという判断になったのだ(確か)。あとはちゃんと勉強しろと、なんだかんだお世話になりました! 校長先生も普段はとても優しい方で笑うと可愛いんです! 読者の皆さん、悪いお方ではないぞ。

 今でこそYouTuberの認知度、社会的地位があるが、9年前なんて皆無だったよ。周りの大人がほとんど認めてくれない環境でゲラゲラ笑っていた。それでも大馬鹿だった僕は「やっと見つけた居場所を離れたくない、これで飯を食べる」、その一心。負けん気と支えてくれたファンや大人のお陰で続いたと言っても過言ではない。そういえば校長先生の顔が稀に夢に出てくるんだよなぁ。〇〇〇〇にされそうでビクッと目が覚める時がある。

執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
埼玉県出身、年齢は23歳。チャンネル登録者数160万人超の人気グループ「アバンティーズ」のメンバー。
絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。
ツイッター:@turime1996
インスタグラム:turime1996
アバンティーズ:YouTube