年間600杯を食す、SUSURU直伝！ ラーメンのお作法⑥2020年、記憶に残ったラーメン屋は？

　ずる～ずる！ どうも、SUSURUで～す！

　みなさん、こんにちは。1年365日「毎日ラーメン健康生活」を掲げて活動しているYouTuberのSUSURUです。年内最後の連載ということで、今回はこの１年を振り返っていきたいと思います。テイクアウトやお取り寄せによりお店の味を自宅で楽しめるようになった一方で、お店に足を運べるありがたさも身に沁みた今年。色々な思いが巡ってきました。

一杯の努力を実感できた

　今年はやはり避けては通れぬといいますか、コロナの影響を受けて自粛期間があったのは大変でした。緊急事態宣言が解除されてからは徐々にお店へ足を運ぶ動画をアップできるようになりましたが、自宅で撮影をしなければならない場面も多々あり、思うような活動ができないことに対して、落ち込んでしまいフラストレーションが溜まってしまったのも本音でした。

　ただ、その経験があったからこそ、ラーメン屋さんの力がなければ自分のチャンネルは成り立たないことも実感した1年でした。

　実際、お店の方からも緊急事態宣言を受けて「売り上げが下がった」という話も聞きましたし、テイクアウトやお取り寄せのラーメンを始めたり、試行錯誤したりしながらも、世の中の動きや変化に対応しようと必死になっていました。

　そんな方々の努力を受けて、自宅でもテイクアウトやお取り寄せのラーメンを紹介してみて、お店へ足を運ぶ以外の選択肢が広がったことで、ラーメンがこれまで以上に身近になったと感じたのも今年の発見でした。

　例えば、ラーメン屋さんの麺をお持ち帰りできるようになり、パスタなど他の料理に使ってみるという発想は、コロナの影響がなければ思いつかなかったかもしれません。本来、お店でしか味わえなかったはずのスープや調味料も自宅で楽しめて、ラーメンの可能性も広がりました。

　一方で、ラーメン屋さんが僕らに提供してくれる一杯には、どれほどの努力が詰め込まれているのかも身に沁みました。時間をかけて具材を煮込んでスープを作ってみましたが、お店ではもっと大規模で丁寧にやっているはずで、手間のかかったものをリーズナブルな値段で食べられて、いつ行っても変わらない味を出してくれようとしているのは素直に幸せなんだと気付かせてもらえました。

ご当地ラーメンが進化を遂げた1年

　ラーメン屋さんの努力を例年以上に噛み締めていた一方で、お店を食べ歩いてみた実感として、今年はご当地ラーメンが形を変えながら進化を遂げた1年という印象もありました。

　例えば、東京・三鷹にある「スタミナ満点ラーメン すず鬼」は記憶に残ったお店の一つです。二郎系ラーメンと千葉の竹岡式ラーメン、アリランラーメンをかけ合わせたような味わいの一杯が食べられるお店で、すべての長所を上手く融合させて、新しいラーメンを作り上げていました。

　ご当地ラーメンでいえば、札幌の有名店・すみれ系の味を進化させた味噌ラーメンや、福島県発祥の白河ラーメンも盛り上がっていましたが、アイデアが飽和状態ともいわれていたラーメン界で、これまでの発想を受け継ぎながらも、新たな角度から可能性を広げようとするお店が目立っていました。

　また、本当に個人的な話をいえば、千葉・柏の葉にある「ラーメン ししょう」の一杯も忘れられません。ふだんからネットでもよくラーメン屋さんの画像などを下調べしているのですが、人気メニューの麻婆麺のビジュアルに衝撃を受けました。

　どんぶりにこれでもかとかけられた麻婆豆腐に細かく刻まれたかまぼこがのっていて、四川風のように辛味が強いわけでもなく、いくら食べても飽きないような庶民的な味で、また足を運びたいと心から思えました。

　さて、ちょっと時期は早いかもしれませんが、今年の連載もこれで最後になりました。来年もどんなワクワクする一杯と出会えるのか。今から楽しみでなりません。以前は、一つのお店でラーメンに加えてチャーシュー丼などが気になっても「次のお店に行くから遠慮しておくか」と控えめにしていたのですが、日常が当たり前でなくなってからは、とにかく足を運んだ一軒のメニューを「存分に堪能しよう！」と思えるようにもなりました。

　様々な努力の結晶である一杯のラーメンは、きっと僕らを幸せにしてくれます。みなさんもお気に入りの一杯を探しながら、日々を元気に過ごしてもらえればと思います。それでは、よいお年を！

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YouYubeチャンネル：SUSURU.TV「毎日ラーメン健康生活」（18：30頃UP）