認めてもらえなくても決して諦めない煉獄の言葉。心の炎を灯せるのは自分だけ…!/「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉⑪

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公開日:2021/1/3

「鬼滅の刃」がヒットした理由は、自分の弱さと向き合い、葛藤し、それでも立ち上がろうとするキャラクターたちの“折れない心”にあるのではないでしょうか。そんなキャラクターたちが放った“言葉の力”に注目した1冊から、『鬼滅の刃』で生まれた名言をご紹介します。

「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉
『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)

「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉

 無限列車で下弦の壱・魘夢によって眠らされた煉獄は、夢のなかで自身が柱になったときの夢を見ていました。父に柱になったことを報告するも、元柱の父は息子の成長を喜ぶどころか「柱になったから何だ くだらん…どうでもいい どうせ大したものにはなれないんだ お前も俺も」と冷たい言葉で突き返します。悲しみに打ちひしがれるなか、弟・千寿郎に「父上は喜んでくれましたか? 俺も柱になったら父上に認めてもらえるでしょうか」と尋ねられ、精一杯しぼり出したのは、弟を元気づけるための気丈な言葉でした。

 

 あなたがいま、情熱を燃やしていることはどんなことですか。何かとてつもなく執着してしまうこと、特別な思い、出来事などあるでしょうか。あなたのその情熱の“火種”となる炎は、どこから来たのでしょうか。

 

 人それぞれ、情熱を持っていることがあると思いますが、大切なのは「炎が絶えずに燃え続けている」という事実です。炎が燃え続けるためには燃料が必要です。その燃料は、あなたが自分で補給し続けたかもしれないですし、誰かが補給し続けたかもしれません。いずれにせよ、情熱があるということは、あなたが努力し続けてきた結果でもあるのです。

 時には、誰かがあなたの炎を消そうとすることがあります。しかし、あなた自身が自分に燃料を補給し続け炎を絶やさない限り、そう簡単に炎が消えて情熱がなくなることはないでしょう。

 

 逆に、あなた自身で炎を消してしまいそうになるとき、誰かが燃料を補給し続けて炎が消えないように策を図っても、炎は消えてしまうでしょう。なぜなら、炎を操ることができるのは、あなた自身でしかないからです。

 

 もしも何かに挫けてしまって情熱の炎が絶えてしまいそうなときは、煉獄の言葉を思い出してください。

 誰かに認めてもらえなくても、自分の何かが変わるわけではありません。

 自分で解決できないことなのだとしたら、考えるのはやめましょう。考えても仕方がないことを考えるよりも、自分の使命を第一に考えて「決して挫けない」と誓うこと。自分を認め、自分に燃料を補給して、前に進むことが重要なのではないでしょうか。

 

 そして、たとえ親や先生、先輩などが認めてくれなくても、あなたを応援してくれる人は必ずいるはずです。あなたの目の前にいなくても、どこかで見ています。火種を消さず、進み続けていれば、やがてその人はあなたの周りに現れるはずです。だから、挫けず、前に進みましょう。

<第12回に続く>

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