写真を撮る時の「はいチーズ」、世界中にはこんなにバリエーションがあった!/毎日雑学

文芸・カルチャー

公開日:2021/1/28

写真を撮る時「はいチーズ」、世界中にバリエーションはこんなにあった!/毎日雑学

 今回は「写真を撮る時にはいチーズと言う理由」ということで、写真にまつわる雑学を紹介します。

 写真を撮る時の定番の掛け声の一つに「はいチーズ!」というものがあります。

 しかし、なぜ写真を撮る時に「チーズ」と食べ物の名前が出てくるのかを知っていますか?

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 世界各国で写真を撮る時にどのような掛け声かけているのかを解説していきます。

写真のはいチーズは海外が由来

 実は写真撮影をする時に「はいチーズ!」と掛け声をかけるのは日本だけではありません。

 むしろ、日本で「はいチーズ!」と掛け声をかけるのは、海外が発祥で日本に持ち込まれたものなんですね。

 実際に、海外で写真撮影をする時には、まず写真を撮影する側が”Say cheeze!(はいチーズ!)“と掛け声をかけます。

 そして、写真を撮られる側が“Cheeze!(チーズ)”と答えて写真を撮影しています。

 なぜ、写真撮影の時にこのような掛け声が使われるようになったのかというと、チーズが自然に笑顔を作る食べ物だからなのです。

 外国人が”cheeze”と発音すると、母音が「イ」であることから、自然と口角が上がって笑顔が作られますね。

昔は写真撮影が高価なものだった

 そもそも、なぜ写真撮影の時に笑顔にするような掛け声が作られたのかというと、昔の写真撮影が高価なものだったことが関係しています。

 現代はスマートフォンなどの機器を使って、誰もが気軽に写真を撮れる時代になっています。

 しかし、昔は写真を撮影するためのカメラは一般的には普及しておらず、町の写真館で撮影を行うしかありませんでした。

 そのため、写真撮影は一般的なものではなく、一枚の写真を撮影するだけでもかなり高額のお金を支払わなければならなかったのです。

 高額のお金を支払っているのだから絶対に失敗出来ないと考えてしまうと、緊張で顔がこわばってしまうのも無理はありません。

 そこで、自然と笑えるように“Say cheeze!(はいチーズ!)”という掛け声が誕生したのでした。

なぜチーズが選ばれた?

 しかし、母音が「イ」となるものはチーズ以外にもたくさんあります。

 それでは、なぜチーズが選ばれたのかというと、当時美味しい食べ物の中でチーズが一般家庭に広く普及していたからなんです。

写真を撮る時「はいチーズ」、世界中にバリエーションはこんなにあった!/毎日雑学

 緊張している時にでも美味しい食べ物を想像するとリラックスして、自然と緊張もほぐれますが、その中でも想像しやすい食べ物がチーズだったのです。

 その後、日本も含めて世界各国で写真撮影といえば「はいチーズ!」となっていったのでした。

世界各国の写真撮影の掛け声

 続いて、世界では写真撮影の時にどのような掛け声をかけているのかについて解説していきます。

 世界ではもちろん「はいチーズ!」が広く知られていますが、国によって他の美味しい食べ物の名前を掛け声にしている国もあります。

 例えば、お隣の国である韓国では掛け声が「キムチ!」となっていて、中国では「チェズ!(茄子)」となっています。

 ヨーロッパではスウェーデンが「オムレツ!」、スペインが「ポテト!」となっています。

 他の国ではロシアは「チーズ!」が掛け声となっており、メキシコは「ウイスキー!」が掛け声になっているそうです。

 食べ物以外では、フランスが小型の猿の名前である「ウィスティティ」を掛け声とすることもあるそうです。

「ウィスティティ」については「イ」が2回出てくることから、より口角が上がって笑顔になれると考えられています。

日本で広まったきっかけ

 日本に「はいチーズ!」という掛け声が広まったのは戦後のことでした。

 1963年に放送されたチーズのテレビコマーシャルがきっかけとなり、それ以降日本に浸透しました。

 テレビコマーシャルでは、写真撮影でなかなか笑うことのできないモデルさんを見た外国人が「チーズと言ってごらん!」と声をかけるというものでした。

 そして、「チーズ」と言ったところ、モデルさんの表情が自然と明るくなり写真撮影がうまくいった、というテレビコマーシャルとなっています。

 この内容のテレビコマーシャルが流行したことによって、「はいチーズ!」が写真撮影の定番となったのです。

実は日本人には適していない

 実は「はいチーズ!」という掛け声は、日本人の写真撮影には適していません。

 なぜなら、外国人のチーズの発音であれば最終的に口の形が「イ」になりますが、日本語の発音では「ウ」で終わってしまうからなのです。

 たまたま海外の定番であったことから日本にも掛け声として知られるようになっただけで、本来は日本人には向いていなのです。

 それでは日本人にとってどのような掛け声が写真撮影に向いているのかというと、こちらも定番である「1+1=2」などが挙げられます。

 数字の2は母音が「イ」となり、自然と口角があがりますね。

 また、美味しい物で日本的な食べ物を写真撮影の掛け声に使うのであれば「お寿司!」や「すき焼き!」なども向いています。

 以上が「写真を撮る時にはいチーズと言う理由」についてでした。

 

まとめ

 写真撮影の定番の掛け声である「はいチーズ!」は、海外で生まれて日本に持ち込まれたものだった。

 昔の写真撮影はとても高価なものだったから、緊張して顔がこわばる人も多く、そうした人を笑顔にするために「はいチーズ!」が考案された。

 世界各国では「はいチーズ!」以外にも、自国を代表する美味しい食べ物を写真撮影の掛け声とする風習がある。

 日本で「はいチーズ!」が広まったきっかけは、1963年に放送されたチーズのテレビコマーシャルだった。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

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