ヘビには耳も耳の穴もない。なのにヘビ使いの笛の音に合わせて踊るのはどうして?/毎日雑学

文芸・カルチャー

公開日:2021/2/5

ヘビには耳も耳の穴もない。なのにヘビ使いの笛に反応して踊るのはどうして?/毎日雑学

 今回はヘビにまつわる雑学を紹介します。

 人間を含めてほとんどの動物には耳が備わっています。

 しかし、ヘビには他の動物と違って一目でわかるような耳はなく、耳の穴も見当たりません。

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 果たしてヘビはどのようにして音を感じ取っているのでしょうか。

ヘビには耳がない

 結論から言ってしまえば、ヘビには人間や他の動物と同じ機能を持つ耳は備わっていません。

 そのため音を聞き取ることはできないのです。

どうやって音を感じ取っている?

 ヘビは音を聞き取ることはできませんが、獲物を探す時にはちゃんと聴覚を頼りにしています。

 では、耳の無いヘビはどのようにして音を感じ取っているのでしょうか?

 実はヘビには外耳がないだけで、体の中にきちんと内耳が備わっています。

 人間の耳は外耳から入った音が鼓膜に伝わり、その振動が内耳へと伝わって音を感じ取っています。

 しかし、外耳がないヘビは、体全体が外耳や鼓膜の役割を果たしているのです。

 体の表面に音の振動が当たると、骨や筋肉を通じて体の中にある内耳へと伝わります。

 音が”聞こえる”というより、体全体で”感じている”のです。

 そのためヘビの聴覚はとても優れていると言えます。

 周囲の草が動いた時に発生する些細な音や、他の動物が歩いた時の地面の振動などを体全体で察知できるのです。

 また、赤外線や動物の体温を感じ取れる種類もいるそうなので、ヘビが持つ獲物を探し出す能力はとても優れているのです。

ではヘビ使いの笛の音は?

 音が聞こえないのに、ヘビ使いの笛の音にあわせて踊れるのはどうしてなのでしょうか。

 もちろん音が聞こえないので音に合わせて踊っていません。

 ヘビ使いの手元などを見ているとわかるのですが、実際には手などの動きでヘビを威嚇し、あたかもヘビが笛の音に反応して踊っているように見せかけているのです。ヘビの習性を巧みに利用したパフォーマンスなのです。

 以上、ヘビにまつわる雑学でした。

 

まとめ

 ヘビは他の動物と違って耳の機能が退化しており、他の動物の外耳にあたる部分が存在していない。

 音を感じ取る内耳は体の中に埋もれており、体の表面にあたった音が振動として内耳に伝わり、音を感じ取っている。

 人間のように音を聞き取ることはできないが、全身を使って音の振動を感じ取れることから、聴力自体は他の動物よりも優れている。

 ヘビ使いの笛の音色は聞こえていないため、まるでヘビが笛の音に合わせて踊っているかのように、笛使いがヘビを操作している。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

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