英語でも“umami”でOK! 和食の要・うま味は第5の味として世界に浸透した/毎日雑学

食・料理

公開日:2021/2/8

英語でも“umami”でOK! 和食の鍵・うま味は第五の味覚として世界に浸透した/毎日雑学

 今回は「うま味は英語でも“umami”」という雑学を紹介します。

 日本の文化でもある“karate”や“sushi”などは英語圏でも通じる単語ですが、なんと「うま味」という言葉も海外で通じるそうです。

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うま味は英語でいうと何?

 英語圏の国々では、うま味をそのままアルファベット表記で“umami”としています。

 発音については日本語と異なり、うまみの「ま」の部分にアクセントをつけて発音します。

 日本語では「う」にアクセントをつけて発音しますが、英語圏ではどちらかというと「ウマーミ」と発音されます。

 なぜ日本語のうま味がそのまま海外でも使われているのかというと、うま味の発見者が日本人だったことに由来しています。

 発見したのは東京大学の池田菊苗教授であり、1908年に、うま味成分を発見し、5つ目の味として「うま味」と名付けたのです。

 しかし、出汁を取る文化のない海外では、味といえば「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」の4種類だと考えられていました。

 そのため、うま味が提唱された時点では海外にほとんど浸透することなく、認められたのは1985年のことだったのです。

 そして、うま味の存在が認められたことから、日本で使われていた「うま味」という言葉がそのまま“umami”として採用されることになりました。

日本とは少し認識が違う?

 実は海外と日本では「うま味」に関する認識が少し異なっています。

 海外ではうま味が味として認められた際には、今まで存在していた4種類の味に「うま味」という味が追加されたものだと考えられました。

 そのため、うま味は今まで知られていなかった味という意味で“the hidden fifth taste(隠れていた第5の味)”と表現されることもあるそうです。

 一方で、日本人はグルタミン酸などのうま味成分を指して「うま味」と表現することが多いですよね。

 食べ物を口にした時に、甘い、酸っぱい、しょっぱい、苦いという言葉が出てくることがあっても、第一声でうま味のことを言葉にする人はほとんどいません。

 また、他の4種類と違って、「料理の味の奥深さ」を表す意味合いで「うま味」という言葉を使うことが多いです。

うま味以外の味を英語にすると?

 ちなみに、うま味以外の味を英語にすると以下のように表現します。

甘味・・・sweetness
酸味・・・sourness
塩味・・・saltiness
苦味・・・bitterness

 海外の人がどれくらいうま味の存在を知っているかわかりませんが、知り合いに外国人がいたら“umami”について聞いてみると面白い意見を聞けるかもしれません。

 以上が“umami”にまつわる雑学でした。

 

まとめ

 味は5種類あり、「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」となっている。

 うま味は東大の池田菊苗教授によって1908年に発見された味であり、世界で認められたのは1985年のことだった。

 そのため、日本で使われていた「うま味」という言葉がそのまま海外でも“umami”という英単語に採用された。

 海外では5つ目の味だが、日本ではうまみ成分のことをうま味と捉えている人が多いため、認識が異なっている。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

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