『週刊ツリメ』「Clubhouseに招待されたけど断った話」

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公開日:2021/2/5

週刊ツリメ

 巷で〇〇が流行っているらしいよ、と周りの人が話しているのが耳に入ってくる。なんだなんだとそれを深く知ろうとするが、一歩踏み出した所でチョット待ったが出る。ツリメが新しい情報を入れる時に、「はたして必要か?」とリトルツリメ(もう1人の自分)が検問に入るんだ。すぐに通過できる事もあるのだが、時間が掛かることが稀にある。そしてそれに引っかかったのが、アメリカ産アプリのClubhouse(クラブハウス)だ。

 名前を観た時に新手の出会い系アプリか? と勘違いをしてしまった事はちゃんと謝罪します。このアプリはUSA発祥の音声アプリ(密室空間で利用者同士が話しているのを聞くだけだが、視聴者はコメントやいいねが出来ないし、外部に話している内容を漏らしたら1発OUTな平和な世界)でSNSを中心に人から人へ拡散され、ユーザー数が爆伸びているらしい。数週間前から日本でも話題になっているのを知っていたのだが、このアプリの嫌らしさは半端ないぞ。Clubhouse上でアカウントを持っている人から招待をされないと参加できない完全招待制。インキャの僕じゃあ手が届かない存在のアプリだ。

 アバンティーズのそらは、クラブハウスが流行り出した初期の頃から遊んでいた。コイツあぁ、ガチ陽キャやんって思いながら、彼が喋っている隣で耳を澄ましてこっそり聞いていた。なんかすげぇ楽しそうに聞こえる、え、僕もやりたいなぁ、羨ましいって自然に思うようになっていた。けれどもコミュニケーション能力に欠けた僕からすると、赤の他人と会話をし、ましてや知らん人がその話を聞いてるのは少し嫌だって感情が湧いてくる。しかし例えるならば、周りがNintendo Switchをやっている最中、自分だけはまだ意地を張ってゲームボーイアドバンズをやっている感覚もあり、滑稽に見えても仕方ない。

 このアプリを若干毛嫌いをしているのに、「誰か誘って」と心で叫んでいる僕を見かけたそらが突如「招待しよっか?」と言ってきた。思わずガッツポーズをしようとしたが、「いや、待てよ」と踏み止まってしまった。喜んで招待を貰うのが1番の選択だと思っていた。だってこのClubhouseは招待枠が限られていて、招待できる人数も限れている。彼はそんな中、自分を選んだのに「いや、なんか知らんと人と話したりするの怖いから辞めとくわ」と返してしまった。やらかしたぁあああああ。インキャが陽キャへと昇華される絶好の機会を逃してしまった!

 そらも「あぁ、そっか」って感じでこの話は終了した。そしてSNSを見ると、インフルエンサー達は本当のクラブハウスで音楽を聴いて踊っているかの様に楽しんでいる。羨ましぃなぁと指を食えて見ていたスマホの画面に一通のメッセージが届いた。アバンティーズのサポートをしてくれている裏方さんが「Clubhouse招待しよっか?」と天使の囁きをしてくれた。この時は素直に「ありがとうございます」と言えたツリメを褒めて欲しい。

 今回の教訓で学んだ事は新しい流行りものはとりあえず受け入れてやってみる。爺さんになっても忘れないでおこう。

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執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
埼玉県出身、年齢は23歳。チャンネル登録者数160万人超の人気グループ「アバンティーズ」のメンバー。
絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。
ツイッター:@turime1996
インスタグラム:turime1996
アバンティーズ:YouTube