土岐麻子「K-POPデュエット・バトン」/私たちのK-POP偏愛プレイリスト⑨

エンタメ

更新日:2021/2/20

 曲を好きになったグループの、気がつくと人間関係の尊さにハマっていたり、「顔推し」だったはずが作曲家やプロデューサーまで知りたくなったり…。一度足を踏み入れると、多岐にわたり愛が深まる沼、それがK-POP。

「次なる1曲」と出会うべく、K-POPをこよなく愛する著名人にとっておきのおすすめを教えてもらう連載。今回はずっとずっと聞いてみたかったあの人に、私的な偏愛プレイリストを教えてもらいました。

vol.9 土岐麻子「K-POPデュエット・バトン」

土岐麻子

 今回登場するのは、シンガーの土岐麻子さん。2月17日にリリースされたカバーアルバム『HOME TOWN ~Cover Songs~』には、日本の名曲とあわせて、韓国ドラマ『トッケビ』のOST「I Miss You」のカバーも収録。ドラマを観たときに感じた愛しい記憶が、日本語歌詞と土岐さんの歌声を通して新しいかたちで蘇ります。

 土岐さんはK-POP好きを公言し、楽曲やグループの持つ魅力やメッセージを、深い造詣と愛情を通してK-POPラバーに届けてくれる、とても稀有で貴重な存在。そんな土岐さんが選んだ、「繋がる6曲」とは。

サブスクがもたらす新しい出会い。音楽プロデューサーからアイドルまで、デュエットで繋ぐK-POP

「私にとって、この時代の幸せのひとつはサブスク(※)があること。たまたま聴いて好きになった声から、また違う声に出会う…そんなふうにしてたくさんのK-POPアーティストを知っていくわけですが、ここではその流れの一部分を切り取ったようなプレイリストにしました。全てデュエットソングで、相手にバトンを渡していくように構成しています。6曲ですが、ヒップホップのプロデューサーから始まって、アイドルに流れ着きました」

※サブスク…サブスクリプションの略。ここでは「音楽の定額制サービス」を意味し、一定の月額を払うことで音楽が聴き放題となるため、曲単位で購入するのと比べて多くの楽曲を楽しむことができる。日本ではApple Music、Spotify、Amazon Music Unlimited、LINE MUSICなどがサービス提供している。

▶Play


 

・Can I Love? (feat. youra & Meego)/ Cosmic Boy

「Cosmic Boyの1stアルバム『Can I Love?』、全曲いいです。そしてシンガーもラッパーも全曲いい声の人たちしか登場しません。とくにMeegoはジャズフィーリングのある静かな歌声で、今年リリースになった自身のEP『0 degrees』も最高です」

 

・When I Fall in Love(feat.Meego & SURAN)/Primary

「Meegoからたどり着くこちらもヒップホップ系プロデューサーの作品。
ここでバトンは、どこかブロッサム・ディアリーを思わせる甘やかな歌声のSURANへ」

 

・Love Story(feat.Crush)/SURAN

「SURANのリストを見ていたら…出た! Crush! 2016年のEP『Interlude』はほんとによく聴きます。こちらでも安定の素晴らしさ。ということでバトンはCrushに」

 

・For You(feat.crush)/LeeHi

「Crushからこちらへ。元々、BLACKPINKでおなじみのYG ENTERTAINMENT に所属していた歌姫、LeeHi。絶妙なところでかすれる声がかっこいい。2人の声の相性が最高ですね。彼女は歌う姿に貫禄があるのでぜひライブ映像も観てほしいです」

 

・SPECIAL(feat.JENNIE)/LeeHi

「バトンはBLACKPINKのジェニ(JENNIE)に。こちらはLeeHiのYG時代の曲になり、同じ事務所のジェニはラップで参加しています。同世代である女性2人がつくる世界が素敵です」

 

・BLACK(feat. JENNIE KIM OF YG NEW ARTIST)/G-DRAGON

「そしてジェニからBIGBANG先輩へ。G-DRAGONの2013年の曲で、タイトルにもあるようにこのときジェニはまだBLACKPINKになる前の新人でした。テレビで共演した映像では、どのカメラを観ていいか分からなかったという、初々しいジェニの姿が観られます」

 誰とK-POPの話をすることが多いですか?という質問に、先日登場してくれたオカモトレイジさんのほか、PUFFY亜美さん、ラジオDJの上野智子さん、CAPSULEのこしじまとしこさんを挙げてくださいました。土岐さん、ありがとうございました!

 

<第10回につづく>


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