『週刊ツリメ』「髪型は大事だゾォ?」

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公開日:2021/2/19

週刊ツリメ

 「髪型って大切なんだな」ってYouTuberじゃなければ気づかなかったかも知れない。やはりダイレクトに視聴者のコメントを、すぐさまに知れるからこそヘアスタイルに対して迷いが生じる。

 自分が最も似合うヘアスタイルは調査済みだ。マッシュと呼ばれる椎茸のようなキノコヘアで、主に新大久保に生息する韓流系男子がしている。頭の形、顔の骨格からしてマッシュが無難なんだと思う。

 でもね、本当にでもね、ツリメはセクシーな髪型に憧れがあるの。横を刈り上げて中央の髪をヘアワックスで持ち上げてスプレーで固める。まさにイタリア人、強いて言うならジローラモさんのようなワイルドヘアが好みなんだ。それも何度か試して似合わないってのも調査済みだ。しかし流星の如く猛烈にイメチェンをしたい欲が身体の内から湧いてくる。数年に何回か、「ツリメの衝動刈り」と呼ばれる散髪儀式があるんだ。これがたまげた事に誰にも相談無しでやっちゃうからアバのメンバー、ファンやマネージャーが一斉に驚愕するんだ(驚く顔を見る為に髪を切ってる所も多少はある)。

 人間って歳を重ねるごとに体格とか顔も変わる訳じゃないですか? だからその都度、外国人ヘアに近しい髪型にチャレンジするんだ。もしかしたら似合うようになってんじゃないの? って感じでパツパツ切っちゃう。

 最初に行ったのは旅行先のロサンゼルスの美容院で、無性にバリカンで剃られたくなってやってしまった。個人的にはサイドに剃り込みも入れてもらって非常に満足だったのを覚えている。

 ところが日本に帰国してファンや友人にお披露目したら「似合ってるけど、前の方が良かったよ」とツリメが傷付かないために優しく言葉を投げてくれる。個人的には軽くショックを受けて禿げそうになる。だってそれって「若干似合ってないよ?」って遠回しに言ってるんだよねぇ?? 悔しいよおおぉ。

 アメリカでの第1回目衝動狩りが行われた後は、しばらく落ち着いていた。「似合ってないんだ。ジローラモさんにはなれない」と実際に体験したからこそ理解出来たことだ。2020年1月、第2回(お金配りの前澤さんくらい短い髪型を企画で真似た)、2020年6月、第3回(韓国俳優のパク・ソジュンさんにツリメがそっくりという理由で髪型を真似た)を立て続けにしちゃった。これにはもうファンもビックリを通り越して「仕方ないね。ツリメだもん。シクシク」と離れていった人々も多かった(肌感で数十名はいた)。

 その時初めて気が付いた。

 身勝手な行動で髪を切って似合わない場合、自分の周りから人が去っていく事になると。それは僕にとってとても悲しい事なんだ。

 だから誓います。

 30歳までマッシュでいます。その後は好き勝手やらせて貰います。

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執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
埼玉県出身、年齢は23歳。チャンネル登録者数160万人超の人気グループ「アバンティーズ」のメンバー。
絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。
ツイッター:@turime1996
インスタグラム:turime1996
アバンティーズ:YouTube