「今日のご飯は何時頃?」事前に家族の予定を聞いておくほうが良い理由とは?/塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書④

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更新日:2021/3/8

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『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』(葉一/フォレスト出版)

計画の立て方05 計画は多少くずれても取り返せる余裕をもって立てる

▶計画がくずれることを前提にすれば、あせらなくてすむ

■ 最初は勉強量も正確につかめない

「自分で立てた計画は絶対にやりきるべき」なのですが、その一方で「完璧な計画」などありません。これを誤解していると、ちょっと計画がくずれただけで「もうダメだ!」と投げ出しかねません。

 そうならないように、計画は多少くずれるものだという前提で立ててください。

 計画を細かく決めたところで、ズレるものはズレます。風邪をひくなんてのはその典型で、思いがけないアクシデントは起こるものです。

 最初はたくさん失敗しても、軌道修正していけば、「今日の自分のコンディションだと……」と、勉強量がつかめてきます。そうなれば、計画もより立てやすくなっていきます。

 

■ 急な予定でも簡単に計画はくずれる

 慣れてきたあとにも、急な用事が入って計画がくずれることはよくあります。そんなときもあせらないこと。その日にやる予定だったところを減らした分、ほかで調整をして計画を練り直しましょう。そんなときのためにも、やはり数日は余裕のある計画を立てておくのがベストです。

 したがって、私は定期テストの計画を立てるときは、テスト前の3日間は計画を入れないように伝えています。完全にフリー。つまり、計画がずれたときにやり残したことをするための予備日として設定しておきます。

 もちろん、自分が持っている時間は限られています。優先順位の高いものを中心にこなし、それ以外のものは余裕があれば手をつけるくらいの心持ちで計画を立てるのも、時間が差し迫ったときには有効な戦略です。

 ともあれ、正しい計画なんてありません。自分を信じて、最終的に帳尻を合わせられるよう、段取り力を身につけていきましょう。

 

計画の立て方06 「今日のご飯は何時頃? 」と事前に聞いておく

▶中途半端なところで勉強を中断しなくてすむ

■ 夕食の時間に合わせて計画を立てる

 せっかく立てた勉強計画をくずさないために、家でお願いしておいたほうがいいことがあります。それは、「わかる予定は聞いておく」ということ。特に、「夕食の時間」は事前に聞いておいてください。

 自宅学習だと、「ごはんできたよー」と呼ばれれば、そこで一度勉強を中断しなければならないことが多いですよね。これはかなり勉強効率を下げます。

 第4章でワークの丸つけは解いた後すぐにやるという勉強ルーティンを紹介しますが(→100ページ)、丸つけをして、その答えの解説を読むところまでをセットにするかしないかで、理解度はだいぶ変わります。より集中して効果を上げるためにも、夕食の時間でちょうど切りがよくなるように計画するべきです。

 

■ 家族にはどうやって協力をお願いする?

 ただ、「夕食は○時にして」とこちらから注文したりするのは、家の人にストレスを与えます。したがって、「今日はだいたい何時ぐらいになりそう?」と軽く聞く程度にしてください。そして、「その時間に合わせて勉強しようと思って」など、理由もちゃんと伝えること。

 勉強のためにと言われれば、変にイラッとされたりせずに、「ああそうなの?」と教えてくれるはずです。それどころか「この子、勉強がんばってるみたい……!」ということになって、さり気ない勉強がんばってるアピールにもなります。

 勉強計画でいうと、休日の予定なども、できれば早めに教えてもらいたいところです。

 数日前に聞けていたら、前日の土曜日に集中する計画にするなど、何か手を打てるはず。これも夕食の時間と同じように、ちゃんと理由を伝えて協力してもらうようにしましょう。

 

計画の立て方07 どんなに疲れて、へこんでいても、勉強をしない日はつくらない

▶自己肯定感をなくさずに生活のリズムを保つことができる

■5分でもいいから、絶対に何か勉強する

 部活で疲れたり、人間関係で落ち込んだり、中学生活には日々いろいろなことがありますよね。

 でも、それを理由に1日でも完全な勉強オフ日(勉強を1分もしなかった日)をつくることはさけてください。マイナス面がとても大きいからです。

 そんな日は、5分でもいいので絶対に何かやってください。少しでも勉強を進めることで、「昨日は何も勉強しなかった!」という罪悪感が軽減できるし、今がんばっている緊張の糸を切らずにすむからです。

 これは、何かに落ち込んでへこむことが悪いと言っているわけじゃないんです。へこむようなことがあったときには、思い切りへこんでいいと思う。でも、そんなときにも勉強だけは少しずつ進めよう、という話です。

 

■ 勉強オフ日は自己肯定感を低くする原因に

 中学生のみんなは、全体的に自己肯定感がすごく低いところがあります。

 そこへ、どんな理由があるにせよ「私は今日勉強をしなかったダメな人間」というレッテルを自分で貼ってしまうと、ますます自己肯定感は低くなり、気分の落ち込みも長引いてしまいます。

 でも、どんなにへこんでいても、そこで英単語の暗記を10個だけやれたら、「10個はがんばれたよね」と、自分を肯定してあげることができますよね。

「10個しかできなかったなぁ」と思ったりもするでしょうが、あとで気持ちが回復してきたときに、「あのときは相当へこんでたけど、ちょっとだけでもがんばれたよね」と思えたなら、受験を乗り越えるために欠かせない自己肯定感も損なわずにすみます。

 勉強のリズムも、大きく乱されません。

<続きは本書でお楽しみください>

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