「学校がつまらない」と言っている子どもと向き合う方法/ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。②

小説・エッセイ

公開日:2021/3/16

雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載の土屋礼央のお悩み相談エッセイ。結婚生活約8年の土屋礼央が、妻との関係、子どもとの関係を振り返り、お悩みを解決。
そこから見えてきたのは、家庭の中だけではない、人間関係を円滑に進めるヒントだった……! 本書から人気のエッセイを全3回でお届けします!

ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。
『ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。』(土屋礼央/KADOKAWA)

「学校がつまらない」と言っている子どもと向き合う方法

【お悩み】

小学生の息子が「学校がつまらないから行きたくない」と毎日の様に言ってきます。夏休み明けという事もあると思うのですが、親としてどう向き合って良いのかわかりません。土屋家でもこういう事ありますか?(M氏 45歳男性)

 我が家も最近同じです。パパもママも長い休み明けは学校面倒くさかったよ、ダルいよねー。なんて伝えるとしぶしぶではありますが自分の意志で学校に向かいます。とは言え、息子の気持ちも、わからないでもないです。特に今年はコロナ禍で自宅学習が増えました。親も勉強に付き合えた事もあり学校で学ぶスピードよりだいぶ早いペースで習うべき範囲を習得していたので、学校での授業や宿題は、とっくに理解しているから、つまらないんだそうです。ですよねぇ……。そう思うと学校教育ってさ……、なんて話は今日はやめておきます。ちなみに「学校は行かなくちゃいけません!」と、大人は言えません。子どもが学校に行く事は義務ではないからです。あるのは教育を受ける権利であって、学校はその選択肢の一つでしかありません。子どもに教育を受けさせる義務があるのは大人です。本当に行きたくないという事であれば、他の教育の選択肢も考えてあげなくてはいけません。オンライン学校等も良いですね。最近の人気の教育動画は本当に面白いんですよ。コロナ禍での自宅学習で知りました。大人も楽しめます。とてもポップでコンパクトにまとまっていてわかりやすい。見たくなります。最高です。ぶっちゃけ教育の義務は子ではなく、親にあるという事を知ったのも、この動画です(爆)。とは言え、「学校に行きたくない!」「よっしゃ、じゃオンライン学校だ!」と即答するのもどうでしょう。なんでも排除では先細りです。「学校がつまらない、行きたくない」の理由はもっと別の場所にあるかも知れません。

 息子が先日つぶやいておりました。「あぁ学校行かないで一日中YouTube見てたいなぁ……」。そこで土屋家は考えました。息子にとって学校以外が面白すぎるのではないか? 我が家は一人っ子という事もありますが全ての生活は息子中心。週末は息子の行きたい場所に行き、息子の見たいテレビを見ます(時間制限あり)。我が家のテレビはタイムシフト機能が付いていて、地上波全チャンネルが約10日間分、いつでも見られる。見たい番組をいつでも最初から見る事が出来る。CMも飛ばし放題。たまにリアルタイムで番組を見ていると、CMを飛ばせないので「なんだこれ、今かぁ……」とため息混じり。加えてアマゾンプライムビデオ等のサブスクも充実しており、息子は見たい番組を楽しみたい時に楽しめる。あまりにも簡単に濃密に面白いコンテンツが手に入るので、我慢する事を覚えないのでは?面白いものにすぐに逃げる癖が付いていないか?代替案を考える思考が育たないのでは?という事でこう考えました。

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この記事で紹介した書籍ほか

土屋 礼央:つちや・れお●1976年9月1日生まれ。東京都国分寺市出身。RAG FAIRとして2001年にメジャーデビュー。11年よりソロプロジェクト TTREをスタート。RAG FAIR、 ズボンドズボン、TTRE楽曲の多くの作詞作曲を手掛ける。音楽活動以外にも、執筆やラジオなど多方面で活躍中。レギュラーに『赤江珠緒たまむすび』(TBSラジオ)など。