春休みだから誕生日に気づいてもらえず、人知れず年を取る悲しさ。/つぶやきシロー『3月生まれあるある』②

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公開日:2021/3/11

4月スタート、4月が基準の日本で生きる、3月生まれの悲しさ、切なさ、そして喜びを、3月10日生まれのつぶやきシローが1冊の本につづった『3月生まれあるある』。3月生まれの人には大いなる共感を、その他の月生まれの人には新しい発見をお届けします!

3月生まれあるある
『3月生まれあるある』(つぶやきシロー/さくら舎)

春休みだから誕生日に気づいてもらえず、人知れず年を取る悲しさ。

メールのみ。3月までのフリが長い分ガッカリ。
まさかの自分で誕生会を開くという自分大好きっこちゃんに。

そんなことできるわけもなく結局、誕生日は一人で過ごすことになる。
部屋に一人。一点を見つめる。木目が人の顔に見えてくる。

みんな同じだよ、みんな同じだけど、
3月は誕生日まで遠い気がする。みんな同じだけどね。

3月生まれあるある

<第3回に続く>

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つぶやきシロー●1971年3月10日栃木県出身。愛知学院大学心理学科卒業。 著書には、小説『私はいったい、何と闘っているのか』(小学館)、小説『イカと醤油』(宝島社)、『つぶやき隊』『みんなのつぶやき隊』『新しいつぶやき隊』(いずれもTOブックス)など。