きっかけは料理人のクレーム!? 21点先取制だった野球が9回制となった理由/毎日雑学

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更新日:2021/3/22

きっかけは料理人のクレーム!? 21点先取制だった野球が9回制となった理由/毎日雑学

 今回は、野球が9回制ではなく21点先取制ルールだったことについて解説します。

雑学クイズ問題

 野球が9回制になるきっかけとなった職業は?

 A. 料理人
 B. 審判
 C. プロ野球選手
 D. 応援団

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野球は昔、21点先取制ルールだった!?

野球の昔のルール

 野球は9回終了時点で得点が上回っていたチームの勝ち。

 野球を知っている人には当たり前のルールです。

 しかし、実は野球が誕生した当初は、現代のように回数制ではなく「21点先取した方が勝ち」というルールでした。

 頻繁に点数の入るスポーツではないので、21点先取のルールは選手にとってかなり辛そうなルールです。

 また、21点先取以外にも、現代のルールとは異なる部分が存在しています。

 例えば、昔は「フォアボール」がなかったため、ストライク以外はカウントされず、試合がかなり長引いたこともあったそうです。

 21点先取、フォアボールが無い、これが影響して、1日をかけても決着がつかないこともありました。

 そして、このルールでは困ると声をあげたのは、野球選手ではなく、なんと料理人だったのでした。

昔は試合の後に親睦会があった!?

 なぜ料理人が出てきたのかというと、試合後に相手チームを食事に招いて、親睦を深め合うのが習慣になっていたからで、チームにはお抱えの料理人がいたそうです。

 料理人は懇親会に向けて料理を作らなければなりませんが、21点先取ルールではいつ試合が終わるかわからないため、料理をどのタイミングで作り出せばいいのか困り果てていました。

きっかけは料理人のクレーム!? 21点先取制だった野球が9回制となった理由/毎日雑学

 思った以上に試合が長引いてしまえば、せっかく作った料理が冷めてしまいます。

 逆に、いきなり大量得点して試合が終わったとしても、とっさに大量の料理を作ることは不可能です。

 この状態では美味しい料理を振舞うことができないと、料理人がクレームを入れたのでした。

 試合が時間制や、回数制であれば、ある程度試合が進めば終了時間を予測でき、そこから逆算して料理を作り始められます。

 このように、現代の回数制ルールは、実は野球選手からではなく、料理人の都合から考案されたものでした。

なぜ9回で終わりとなったのか?

 それでは、回数制が採用された際に「9回」となった理由についてです。

「10」という数字ならわかりやすいですが、「9」という数字は中途半端ですよね。

「9回」が採用された理由は2つ説があり、ひとつは「料理人が我慢できなかったから」というものです。

 料理人が「あまりにも試合が長い!」と声を上げたのが、たまたま9回だったという説です。

 もうひとつは「アメリカは12進法が主流だったから」です。

 10進法では「10」の方が区切りがよく、「9」は悪いですが、12進法では3の倍数である「9」の方が区切りがいいと考えられ、9回制となったという説です。

 もし日本人がルールを考えていれば、10回制になっていたかもしれませんね。

雑学クイズ問題解答

 雑学クイズ問題の答えは「A. 料理人」でした。

 

まとめ

 野球は昔21点先取ルールで行われており、試合後に親睦会が開かれていた。

 当時のルールではフォアボールが存在しなかった。

 親睦会で料理を作る際に、試合が終わるタイミングがわからず、料理を出しづらいことと料理人からクレームがあり9回制になった。

 9回制になったのは、料理人が声を上げたのが9回だったという説と、12進法から9回にした説と、2つの説がある。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

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