『ろくでなしBLUES』が大好き!めちゃめちゃ優しいし想いが深くて…/まんが姫 斉藤朱夏のマンガ遍歴⑤

マンガ

PR更新日:2021/6/16

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斉藤朱夏

 自他ともに認めるマンガ好きの斉藤朱夏さん。そんな彼女が、マンガ愛を存分に語りまくる。人気連載シリーズの第5回。

 お得感No.1の電子コミックサービス「まんが王国」のサポートのもと、斉藤さんには「まんが王国」の“まんが姫”として、さまざまな角度からマンガの素晴らしさを語っていただきます。

 今回はこれまで斉藤さんが読んできたマンガの中から、好きなキャラクターを挙げていただきました。はたしてどんなキャラクターが登場するのか。斉藤さんの好みがわかるかも……。熱いマンガトークをぜひ味わってください。

――斉藤朱夏さんのマンガ愛を語る連載第5回。今回は斉藤さんがこれまでお読みになってきた作品の中から、好きなキャラクターについてお聞かせください。事前にアンケートをお出ししたところ、5作品の5人を挙げてくださいました。

斉藤:今回の質問は、私的にはとても難しくて。「選べないよ~! みんなが一番だよー!」と悩みました(笑)。でも、いろいろと考えをめぐらせた結果、やっぱり私の中で一番は……矢野元晴(『僕等がいた』)なんですよ。実は最近、矢野くんに強力なライバルが現れてしまって……。

――『僕等がいた』は北海道釧路を舞台にした高校生たちの青春ストーリー。これまでの連載でも、たびたび『僕等がいた』の矢野くんの名前は挙がっていました。でも、そこに匹敵するライバルがいたんですね。

斉藤:そのライバルは……『呪術廻戦』の五条悟です。

――五条悟! 『呪術廻戦』は、この連載の第1回でもタイトル名が挙がっていた作品です。人間の負の感情から生まれる呪霊たちと少年たちが戦う『週刊少年ジャンプ』の人気マンガ。現在アニメ版も放送中ですが、斉藤さんの『呪術廻戦』ブームは続いているんですね。

斉藤:そうですね。『呪術廻戦』は今、人気の作品ですよね。たくさんの方がこの作品を好きで、みんなが五条悟に惚れている(笑)。私も五条先生のことがすごく気になっています。五条先生は自由で気ままな性格だし、実際にそばにいたらきっと大変な人なんだと思います。でも、そういうところもかわいいんですよー!

――矢野くんといい、五条先生といい、ちょっと大変そうな男性がお好きなんでしょうか?

斉藤:私、母性が強いのかもしれません(笑)。でも、ずっと好きだったのは矢野元晴くんなので、やっぱり五条先生よりは矢野くんのほうが……。

――揺れる乙女心ですね(笑)。あらためてお聞きしますが、斉藤さんにとって矢野くんとはどんな存在ですか。

斉藤:自分にとって矢野元晴は絶対に欠かせない存在です。五条先生が登場しようが、矢野くんの存在感が薄れることはない。なんなら、自分が付き合っているんじゃないかなと錯覚するくらい、ずっと想っている相手なんです。もしかしたら自分(斉藤朱夏自身)は(高橋)七美なのかな? って勘違いしそうなくらい(笑)。私自身が作品の中に入り込んでしまって、物語をまるで自分のことのように感情移入していたんですよ。

――矢野くんの好きなところはどんなところなのでしょうか。

斉藤:まずはビジュアルですよね(笑)。私、二次元の男性のビジュアルでは、ちょっとかわいくて美しい感じが好きで。矢野はかわいらしさもあれば、活発なところもあって。だんだん色気を感じるようなシーンも出てきて。物語にあわせて、キャラクターがしっかり成長していくところが良いなと思っていました。しかも、彼自身にパニック障害がありながらも、過去をずっと独りぼっちで抱えてきた。そういう事実が物語で描かれるたびに「それなら私に言って!」という気持ちになっちゃうんです。彼自身は、自分を独りきりだと思っているんですけど、そこを支えてあげたくなる。女性的にはとても魅力に感じるところなのかなと思います。

――斉藤さんが好きになるキャラクターの傾向みたいなものは決まっているのでしょうか。

斉藤:基本的に愛情がある男子が好きですね。自分の好きな人に対して、愛情をしっかりと伝えてくれる人が良いなと思います。私の性格的に、答えを求めがちなんですね。何か問題があったら、その最終的な答えって何ですか? と、答えを知りたくなってしまう。せっかちなので、マンガを読んでいても、うじうじしているのがダメなんです。だから、自分の想いをストレートに表現できる人が好きなんですよね。あと髪形かな……。五条先輩も矢野くんも髪形が似ているかもしれません……。

――さて、事前のアンケートで、次に名前を挙げていただいた「斉藤さんが好きなキャラクター」は『ゆびさきと恋々』の逸臣くんです。『ゆびさきと恋々』は聴覚に障害を持つ女子大生の雪と逸臣の優しいラブストーリー。逸臣くんのどんなところがお好きなんですか?

斉藤:『ゆびさきと恋々』は手話をテーマにしたお話なんです。みんながどんどん変わっていく姿や、愛情の伝え方を手話を通して描いていて。すごく思いやりのある人たちがたくさん出てくる。その中で、逸臣くんはストレートに愛を伝えていくところが素敵だなと思いました。

――「斉藤さんが好きなキャラクター」アンケートでほかに挙がっている名前だと、矢沢あいさんによる新設高校の生徒会を描いた青春ストーリー『天使なんかじゃない』の須藤晃くん、桜夜組の若頭と女子大生のスリリングなラブストーリー『恋と弾丸』の桜夜才臣さんといった顔ぶれです。須藤くんも桜夜さんもちょっとワイルドな雰囲気のある男性ですね。

斉藤:ちょっと悪っぽい人が、好きなんです。青春っぽい男の子も好きですけど、ヤンチャしている人のカッコよさにも惹かれてしまうんですよ。80年代の不良っぽい男の子が出てくるマンガも、私はめちゃめちゃ好きで。実は『ろくでなしBLUES』も大好きで読んでいました。

天使なんかじゃない』の須藤くんは初めて見たときから、めっちゃカッコいいじゃんと思って。過去のワルな一面や、熱い一面を見ると、もうかなりグッとくるんですよね。『恋と弾丸』はお話としてもかなり過激な内容なんですけど、いつ死ぬかわからない、そのドキドキがすごいんです。自分がヒロインになったかのような気分になってしまって、桜夜さんから連絡があったときの嬉しさがすごくて。「ああ~! 生きてる~! 会えるよー!」みたいな気分になってしまうんです。桜夜さんは、女性に対しても優しいし、仲間や家族に対してもめちゃめちゃ想いが深くて。そういうところを見ると「イイ男だな!」って感じますね。

斉藤朱夏

――そして、最後に挙げてくださった「斉藤さんの好きなキャラクター」は、高校の先輩とのスクールラブを描いた『まいりました、先輩』の水川先輩。

斉藤:『まいりました、先輩』は完結した作品ですけど、すごくリアルなストーリーだなと感じていたんです。こういう友達の話を聞いたことがあるなという不思議な親近感があって。

 話の流れも早くて、たしか1巻ぐらいでもう告白して、付き合うという展開になるんですよ。しかも、付き合ってから先の物語をリアルに描いているんです。その中で、水川先輩はものすごく不器用で。「先輩なんだから、気を使わせないでよー!」と思いながら読んでました。「もうちょっと引っ張ってよ!」って。

――完全にガールズトークのツッコミですね(笑)。

斉藤:そうそう。そういう身近な距離の甘酸っぱさを味わえるところが魅力的で惹かれました。こういう青春時代をおくりたかったですね。水川先輩については、あこがれがとっても強いと思います。

――今回、好きなキャラクターをあらためて選んでみて、斉藤さんのマンガ愛が伝わってきました。

斉藤:やっぱり好きなキャラクターを選ぶのは難しいですね。いろいろ迷った結果、今回はかなり王道のラインナップになっていると思います。まんが王国では、なんと3,000作品以上もじっくり試し読みできちゃうので、いろいろな作品に触れて好きなキャラクターを見つけてみてください!

――今回はマンガ好きの斉藤さんの「好きなキャラクター」について伺いました。アーティスト、斉藤朱夏として、歌を届けたい相手はどなたですか。

斉藤:やっぱり私自身がいま会いたい人は、いつも応援してくださるファンのみなさんですね。新型コロナウィルスの感染拡大の中で、どうしてもライブができなかったり、思うように自分として歩いていくことができなかったりということがあって。その状況の中で自分が何を伝えることができるのか。何をより伝えることができるのか。その想い込めて今回のシングルを作らせてもらいました。今の自分自身を表している楽曲になっています。

――前回は新曲『セカイノハテ』についてお聞きしましたが、同シングル曲のカップリング曲「止まらないで」と「秘密道具」には今おっしゃった想いが描かれていますね。

斉藤:「止まらないで」に関しては、今の私の気持ちを書きなぐったようなメモをハヤシケイさんにお渡ししたんです。昨今の状況があったので、2020年の上半期はずっと怒りとか、悲しみとか、マイナスの気持ちがすごく多かったんですね。その思いをもとに力強い楽曲を書いていただきました。どうしても止まりたくなかったのに、止まることしかできない状況だったけれど、その状況の中でもできることはたくさんある。やっぱり止まっちゃいけない、斉藤朱夏って止まっちゃいけないんだなって楽曲に言われたような気持ちになりました。ここからまた走ります! って。背中をポンと押された楽曲になりましたね。

――「秘密道具」はアコースティックな雰囲気のバラード。この曲には、どんな思いがこもっているのでしょうか。

斉藤:「秘密道具」はラブソングに聴こえると思うんですけど、きっと聴いた人は今会いたい人が思い浮かぶんじゃないかなと感じています。私がいま会いたい人は、いつも私を応援してくださるファンのみなさんなので、みんなと会いたいし、みんなを知りたいという想いを込めて歌いました。楽曲としては、伴奏している楽器も少ないですし、シンプルなメロディだったので今回のシングルでは一番難しい曲でした。会いたい知りたいという想いがどうやったら一番伝わるかな。どうしたら厚みのある感じになるかな。どこに繊細な感情を込められるかなといろいろと悩みながら作りました。シングル『セカイノハテ』に収録している3曲は、みんなが一歩前に進めるようになってもらえる楽曲になっていると思います。ぜひ、聴いていただきたいです。

――今回は斉藤さんのマンガと歌に対する熱い思いをたっぷりと伺いました。次回は連載最終回。まんが姫・斉藤さんのまた違う一面にも迫っていきたいと思います。

取材・文=志田英邦 撮影=北島明(SPUTNIK)
スタイリング=南 圭衣子 ヘアメイク=吉田真妃
衣装協力=margarine fingers

<第6回につづく>

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[プロフィール] 斉藤朱夏(さいとう・しゅか)●埼玉県出身。声優、アーティスト。2015年『ラブライブ! サンシャイン!!』の「渡辺 曜」役で本格声優デビュー。同作品のスクールアイドルグループAqoursとしても活動。2018年11月に開催されたAqoursの東京ドーム公演(2days)では、国内外ライブビューイング含め、15万人の動員を記録。「第69回 NHK紅白歌合戦」への出場も果たす。2019年にミニアルバム『くつひも』でアーティストデビュー。2020年にミニアルバム『SUNFLOWER』をリリース。最新シングル『セカイノハテ』(TVアニメ『バック・アロウ』エンディングテーマ)が発売中。