日本のSDGs達成度は世界何位? 上位3カ国とは/こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本⑤

社会

公開日:2021/3/22

「SDGs」についてどれくらい理解は深まっていますか? 本書は世界が直面する解決すべき問題、そして私たちの生活との関連をわかりやすく解説。専門的な言葉もやさしく説明しているので、大人にもわかりやすいSDGs入門書です。

こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本

日本は「男女平等」が進んでいない

 世界各国のSDGsの達成状況を分析したレポートが発表されています。2019年6月に発表した「2019年版」では、162カ国を評価していますが、日本は15位でした。上位3カ国はデンマーク、スウェーデン、フィンランドと北欧の国が占めています。世界1位の経済大国アメリカは35 位、同2位の中国は39位でした。

 同じレポートでは、国ごとに17の目標の達成状況を4段階で評価していますが、日本で達成できているのは、目標④「質の高い教育をみんなに」、目標⑨「産業と技術革新の基盤をつくろう」の2つだけでした。目標⑤「ジェンダー平等を実現しよう」、目標⑫「つくる責任つかう責任」、目標⑬「気候変動に具体的な対策を」、目標⑰「パートナーシップで目標を達成しよう」は、「達成にはほど遠い」と最も悪い評価です(左ページ参照)。とくに男女の給与格差をはじめとする女性に対する不平等が先進国でも最悪レベルです。

 SDGsを一度達成しても、その後も好ましい状況が続く保証はありません。元に戻らないように継続的に取り組むことも大切です。

知っておくべきコトバ

ジェンダー・ギャップ指数
日本の男女格差は大きく先進国で最低レベルの世界121位
各国の男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(GGI、2020年)を見ると、日本は153カ国中121位で先進国では最低レベルです。
※0~1までの値をとり、0が完全不平等、1が完全平等を意味する。

出所:世界経済フォーラム「Global Gender Gap Report 2020」

<つづきは書籍でお楽しみください>

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