引きこもりの時間が心に余裕を作る。外で疲れたら自分だけの有意義な時間を過ごそう/不適合ガール②

暮らし

公開日:2021/4/16

人気美容系動画クリエイター・かわにしみきさん、初のエッセイ本!『不適合ガール 生きづらさを感じるあなたに贈る、自分の居場所の見つけ方』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第2回です。 「不適合」だった彼女が挫折を乗り越え、YouTuberの道にたどり着いた経験をもとに、「生きづらい自分のままでも最高に幸せになれるルール」を紹介します。


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不適合ガール
『不適合ガール 生きづらさを感じるあなたに贈る、自分の居場所の見つけ方』(かわにしみき/日本文芸社)

引きこもりの時間が心に余裕を作る

 私は、中学2年生のときに完全な不登校になった時期があったのですが、そのとき、自分の時間を大切にすることの重要さと、引きこもりの魅力に気づきました。引きこもりの一番の魅力は、誰かに邪魔されることもなく、自分の脳内を好きなことで埋め尽くせること。一人の時間を満喫することによって精神的に余裕ができたし、メイクやコスメ、美容などに関する新しい知識も増えて、家にいながら世界を広げることができました。

 中学校時代に引きこもっていた期間、1日12時間以上のネットサーフィンで手に入れた知識が、今の私を作り上げているので、「あのとき引きこもっててよかった!!」と心の底から思ってます(笑)。

 でも、昔は引きこもりながら、たまに、寂しくて孤独を感じてしまうときもありました。SNSで友達が外出して楽しそうにしているのを見て辛くなったり、羨ましくなったり。今思うと、それは寂しがっている自分を認めたくなくて、ただ意地を張っていただけなんですよね。

 彼氏や友達に依存している場合は特に、一人の時間を「寂しい」とか「ヒマだ」と感じてしまって孤独につながりやすいと思います。

 孤独な気持ちから逃げれば逃げるほど寂しさを感じてしまうものだから、そういうときは「今、私は寂しいんだ」って素直に認めてあげるようにしましょう。自分の本心にフタをせず肯定してあげることで、心に寄り添うことができるので、少しだけ気持ちがラクになるはずです。

 あと、引きこもっている間は、どれだけ自分を楽しませられるかがポイント。自分がワクワクするものにより没頭できるよう、外の世界を遮断することも一つの手。自分が好きなことに集中して心が躍る時間を作ることによって、ストレスが減り、心に余裕ができます。引きこもりながらも時間を有効に使い、心を楽しいことで満たしてあげることが大切。

 気持ちに余裕がなくなると人に優しくできなくなるし、それによって自己嫌悪に陥る人もいるはず。そんな時は人と少し距離をとって、一人の時間を作り、自分の心の声に耳を傾けて心が望むモノを与えたり、ストレスを発散させたりすることに集中しましょう。ストレスの度合いによって、引きこもりの期間の長さを調整してあげるのもいいと思います。

 

 家で学べること、楽しめることは山ほどあるので、外で疲れたら、引きこもって心を癒やしつつ、自分だけの有意義な時間を過ごしましょう。

 その時間が後にきっと自分を救ってくれるはずです。

不適合ガール

<第3回に続く>

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