今きつくてもできることはある! まずはマネー感覚チェックリストで家計状況を把握しよう/〇×でわかるお金の正解①

暮らし

公開日:2021/5/18

〇×でわかるお金の正解』から厳選して全5回連載でお届けします。今回は第1回です。今さら聞けないお金のこと。持ち家それとも賃貸? 老後資金はどう貯める? そんな疑問を〇×式でみるみる解決! 節約→貯金→資産運用のゴールデンルールでお金を増やそう。累計300万部突破の凄腕家計再生コンサルタントによる、新時代を生き抜くマネー入門。

こんな時代でもラクラク貯金ができる! 〇×でわかるお金の正解
『こんな時代でもラクラク貯金ができる! 〇×でわかるお金の正解』(横山光昭/KADOKAWA)

マネー感覚チェックリスト

ほんの少しの違いで、未来が大きく変わってきます。時代を生き抜くマネー感覚をチェックしてみましょう。

□賃貸は不利、資産になる持ち家がほしい
□住宅ローンはとにかく早く繰上げ返済したい
□ボーナスを住居費にあてている
□賃貸物件はいつもそのまま契約更新
□安いという理由だけでネット生保に加入している
□先進医療など保険には特約をたくさんつけたい
□子どもの教育費は学資保険で準備している
□早期教育命! 習い事をたくさんさせている
□子どものスマホ代が高くて困っている
□サブスクは便利でおトクだから愛用している
□スーパーには毎日、買い物に行く
□ミールキットは割高だから使わない
□業務用スーパーは、激安だから買いまくる!
□100円ショップでは値段を気にせず買う
□ポイント狙いでキャッシュレス決済を複数活用
□働き盛りの今、休むわけにはいかない!
□親の介護費用は、自分が負担するつもり
□パンパンにふくらんだブタ財布を使っている
□お互い干渉したくないから夫婦別財布
□ふるさと納税はやっていない
□ドラッグストアで市販薬を買うことが多い
□投資が気になるが、何をやるべきかわからない
□おトクで人気の株主優待や高配当株に投資している
□日経新聞や株価チャートを読み込むのが面倒
□もう老後には間に合わないから、投資はしない

当てはまるのが5個以下の方
→日頃からお金についてしっかり考えていますね! 本書を読んでさらにマネー感覚を磨きましょう。

当てはまるのが10個以下の方
→お金を賢く使おうという気持ちが伝わってきます。ほんの少し行動を変えるだけで、貯金が加速度的に増えていきます。

当てはまるのが15個以下の方
→お金や老後について考えることを避けていませんか? 今、気がついてラッキーです。1つ1つ改善していきましょう。その効果は大きいですよ!

はじめに
今きつくても大丈夫! やれることはまだまだあります!

●厳しい状況はかならず乗り越えられる!

 新型コロナウイルス感染の蔓延から早くも1年以上が経過しました。その間、感染の急拡大による緊急事態宣言の発令、飲食業や旅行業界、アパレル業界など多くの業種への大打撃など、時を経るごとに新たな変化が押し寄せています。

 家計相談の現場では、特に経済的なダメージを受けた業種の方々から、切実なご相談が増えています。

 これまで当たり前のようにあった定期収入が激減して住宅ローンの返済が滞ってしまう、子どもの学費が捻出できない、職を失って失業手当をもらっている状態で家族を養えない、といったきわめて深刻な内容です。

 今後は特定の業種だけでなく、社会全体にも大きな余波が押し寄せるかもしれません。

 もはや、お金持ちになりたいというような望みをいだける状況ではなく、いかにして厳しい状況をサバイバルするのか、という視点が必要なのだと思います。

 一方、価値観の変化も起こりつつあると実感しています。感染防止のためのテレワークの推進やそれにともなう巣ごもり消費など、これまでの常識が転換しました。

 実際に、テレワークの常態化により、通勤に便利な都心の手狭なマンションで暮らしていた共働きのご夫婦が、都心からは数時間かかるけれど自然の豊かな地域で、中古物件を購入するようなケースもあります。

 また、アパレル関係の仕事をやめて、思いきって故郷に戻り、全く別の職種につくことを決意した方もいます。コロナという災いがおさまるのを待ち、いずれ大逆転を起こそうと、いまはアルバイトでしのぐことを選んだ方もいます。

 前向きな選択もあれば、そうせざるを得ない苦渋の選択もあるでしょう。いずれにせよ、生き抜くために、それぞれが最善の手を考えていかなくてはなりません。

●負けない家計を作れば大丈夫!

 全般的に言えることですが、失業や、休業・勤務時間短縮による収入減が起きています。一方、在宅時間が長くなったことによって食費や水道光熱費などの支出は増えている状況です。

 このようなピンチのときに、大きな支えとなるのが、お金です。こんなときだからこそ、変化に合わせて、「負けない家計」を作っていくことが大切なのです。

 以前は、7.5ヶ月分あればOKとお伝えしていた貯金(生活費と生活防衛資金)も、できれば1年分は準備しておきたいですし、それ以外のお金は投資で着実に積み上げていくことが必須です。

 着実に、「節約→貯金→投資」といったゴールデンサイクルを回していきましょう。

●やれることは、まだあります!

 本書では、厳しい状況を乗り切るための毎日の生活で実践できるコツをわかりやすく○×形式で紹介しています。

 1つ1つは小さなコツですが、それが積み重なると大きな威力を発揮します。

 もうすでにご存じの節約術もあるでしょうが、まだ実践したことのないものにはぜひチャレンジしてみてください。

 もうこれ以上節約できない、お金を借りるしかないかも、と思う前に、できることを1つずつ実践していきましょう。

横山光昭

<第2回に続く>

あわせて読みたい