「え! これも強みなの?」意外な強みも見つかる、親子で取り組める24の「強み」図鑑

出産・子育て

公開日:2021/7/9

子どもの心を強くする すごい声かけ

著:
出版社:
主婦の友社
発売日:

 テストで失敗したり、大事な試合でミスしたり、お友だちと喧嘩したり…子どもたちの心というのはなにかとダメージをうけて傷つきやすい。親としてやさしく励ましたつもりが「自分には無理!」と逆ギレされてしまうことも…。そんなとき親がかけるのにふさわしい「声かけ」ってあるの?

「ストレスに弱い、自信がない、すぐあきらめる子でも大丈夫! 心が弱いと思える子ほど、親の声かけでどんどん変わります」というのは、書籍『子どもの心を強くする すごい声かけ』(主婦の友社)の著者・足立啓美先生。ポジティブ心理学の専門家である足立先生によれば、親は子どもが抱いたネガティブ感情を否定せず、「(それを)どう受け止め、どう声かけをするか」に注意するといいそう。その結果次第で「レジリエンス」(=逆境や困難で折れたりへこんだりしても、そこから立ち直るしなやかな心の強さ)を育てることができるといいます。

 本稿では、本書から一部抜粋して、「性格的な強みを育てる」ことについてご紹介します。

子どもの心を強くする すごい声かけ
『子どもの心を強くする すごい声かけ』(足立啓美/主婦の友社)

性格的な「強み」を育てる

「自己肯定感」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。自分のいいところも悪いところも両方あって自分らしいと、自分自身に満足している感覚を指します。この自己肯定感が高い子どもは、困難に立ち向かう力が強いといわれています。

 ところが、内閣府の調査では「日本の子どもたちの自己肯定感は他国の子どもたちと比べて低い」ということが判明しました。この結果に不安を感じるかもしれませんが、決して悲観することではありません。自分自身に満足できないことが、ときに成長につながります。しかし、子ども自身が自分の強みを見つけられず、自分を否定してばかりいたら、それは生きづらさとなってしまうでしょう。

 そこで、ここでは子どもたちが自分のよいところを発見し、自己肯定感を育てるために必要なことをお伝えしていきましょう。

 その最初の一歩となるのが「子どもが自分自身を理解すること」です。

「え、そんなこと?」「自分のことは自分がいちばんわかっているんじゃない?」と思いがちですが、実はそうでもありません。子どもだけじゃなく、大人も意外と自分自身の理解ができていないことは珍しくないのです。

 自己肯定感を育てるということは、「自分のいいところと弱みの両方を理解して、受け入れていく」ことを指します。子どもたちは、家族や友達など身近な人にその姿を受け止めてもらうことで、自己肯定感を育てていくのです。

 また、レジリエンスを育てる要因の中には、「自己理解」という項目が含まれています。自分の性格や考え、気持ちがわかるように育てることは、レジリエンスを育てる大切な要素であることが、研究で明らかになっているのです。

 そして、レジリエンスを育てるためには、弱みを直す以上に、強みを育てることが重要です。

 親御さんに「お子さんの強みは何ですか?」と聞くと、「やさしいところ」「おもしろいところ」など性格的な長所をあげたり、「足が速いところ」「ピアノが上手に弾けるところ」など能力的に優れたところをあげたりと、親御さんによって答えはいろいろです。実際に、さまざまなタイプの強みがあり、アメリカの心理学者、ライアン・ニーミック博士によると、強みは大きく分けて以下の六つに分類されるといわれています。

1 才能:物事を自然とうまくできてしまう能力。
2 スキル:訓練によって身につけたある特定の技術。
3 興味・関心:自分が好きなこと、夢中になれること。
4 リソース(資産):人間関係や生活する環境、経済的状況など自分を支える外的な要素。
5 価値観:私たちが大切にし、行動の指針にしているもの。
6 キャラクター・ストレングス:ポジティブな性格特性で、思考や行動として発揮されるもの(好奇心、勇敢さ、思いやり、感謝など)。

参考:Ryan M. Niemiec『Character Strengths Interventions』

 この六つの中でも、自己肯定感との関連が高い「キャラクター・ストレングス」と呼ばれる性格的な強みについて掘り下げてみましょう。

 

 性格的な強みは、本人や周りによい影響を与える性格的なよいところを指します。その傾向はふだんの考え方や行動にあらわれますし、スキルや才能など、強みの核となります。逆境や困難を乗り越えるための大きな力としても発揮されます。

 性格的な強みに関する科学的な研究がポジティブ心理学の枠組みの中で始まって20年ほどたちます。そのなかで、仕事や教育、人間関係など、さまざまな領域で強みを意識的に活用することの恩恵が明らかとなってきました。

 たとえば、人生満足度や自己肯定感の向上、抑うつリスクの低下、レジリエンスの育成と強化、学校への適応能力の向上と学習態度の改善などが報告されています。子どもたちの心を育てることに加えて、学業にもよい影響があることが明らかにされてきました。また、親が子どもの強みに注目すると、子どもの幸福度が上がったり、ストレスが減少したりする傾向があるという研究報告もされています。

 

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ISBN:
9784074473045