機嫌の悪い課長に部長からの指示を伝えないといけない… 第一声に必要なフレーズは?/ビジネストラブル脱出フレーズ80

ビジネス

公開日:2021/7/7

 理不尽なクレーム、責任の押し付け、会社と顧客の板挟み……ビジネスの現場は理不尽とトラブルに満ちあふれています。こんな時どう切り返せば…と悩んだことはありませんか?

 人材育成の講師として活躍する著者の三上ナナエさんが、そんな状況を切り抜けるために覚えておきたい「モノの言い方」を、シーン別に教えます。“禍転じて福となす”ための、 明日から使えるキラーフレーズ満載です!

部長からの指示で、課長に確認をして本日中に進めるように言われた。気分屋の課長に伝えるときまず伝えるべきなのは……。

※本稿は三上ナナエ著の書籍『ビジネストラブル脱出フレーズ80』から一部抜粋・編集しました

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ビジネストラブル脱出フレーズ80 絶体絶命なその状況、こんな言い方で打開できます!
『ビジネストラブル脱出フレーズ80 絶体絶命なその状況、こんな言い方で打開できます!』(三上ナナエ/学研プラス)

上司 気分屋上司

気分屋上司の顔色を見る。

「この件、課長に確認して本日中に進めてくれ」と部長からの指示。ただこの課長、激しく気分屋! 今日は運悪くイライラの絶頂で、話し掛けても完全無視されそうな最悪の状況…。

 ダメージを最低限に抑えるには、強気で行くべき? 下手に出るべき?

ビジネストラブル脱出フレーズ80

このフレーズ!02「課長、部長から本日中との指示で〇〇の確認なのですが、今よろしいでしょうか」

 まずは、イライラさせる話し方は避けるように心掛けます。

 そして、フレーズのように第一声、声掛けには気をつけます。例えば「今よろしいでしょうか?」だけだと、「用件によるけど!?」と強い口調で上司に返されたことが私はありました。入り口で間違えないよう、「部長」「今日中」というキーワードを先に提示してから、「今よろしいでしょうか?」につなげます。

 また、自分のメンタル面を正常に保つため、「どんなにこちらが工夫をしても、気分屋さんをコントロールすることは不可能」と考え、心構えをしておきましょう。気難しい上司の秘書をやっていた先輩は「あたられたら、これは私に言っているわけではない、上司は空気に言っているだけで、それを聞き流すことも仕事に含まれている、と自分に言い聞かせている。恐れてコミュニケーションを取らないほうが結果が悪いほうに行く確率が高くなる」と言っていました。

 また、オドオドするとその態度にますますイライラする人も多いので、淡々と伝えましょう。

<第3回に続く>

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