英会話中、どのタイミングで相づちを打っていますか? リアクションのベストなタイミングとは!?/英会話に自信が持てる! リアクションのトリセツ

ビジネス

公開日:2021/7/26

社内公用語が英語、取引先が海外などなど…。仕事でもプライベートでも、英語が身近になってきていますよね。

でも、いざ英語を話しているとき、「会話がすぐ終わってしまう」「自分のリアクションって合っているのかな」と不安になったり悩んだりしたことはありませんか?「オンライン英会話OneWay」のコーチで大人気Podcast「台本なし英会話レッスン」のパーソナリティーでもある英語のそーたさんが、会話が盛り上がること間違いなしのリアクション方法をレクチャーします。

共感したとき、驚いたときなど、シーン別の具体的なリアクションフレーズから、相づちのタイミング、上手なリアクションに必須の心構えまで。あなたの「お守り」になるような、英会話でのコミュニケーションのトリセツをお届けします。

※本作品は英語のそーた著の書籍『英会話に自信が持てる! リアクションのトリセツ』から一部抜粋・編集しました。

英会話に自信が持てる! リアクションのトリセツ
『英会話に自信が持てる! リアクションのトリセツ』(英語のそーた/アルク)

目指せ、聞き上手!英語の相づちはどのタイミングで打つのがベスト?

日本語と同じリアクションはNG!?

「えぇ、えぇ」「うん、うん」「はい、はい」。

日本人同士の会話でよく耳にする、このようなリアクション。

英語で会話をする際にも、相手が話している最中に言葉をかぶせる形でこのように発してしまっていませんか?

実は、英会話シーンではこういったリアクションはNGです。

では、どのようなリアクションを、どういったタイミングで入れるのが理想なのでしょうか?

第1章では、以下の三つのポイントについてお話ししましょう。

1. リアクションのベストタイミング
2. リアクションはここから始めてみよう
3. リアクションが上手になる秘策

1. リアクションのベストタイミング

まず、英会話におけるリアクションのタイミングは、「相手が無言になった瞬間」(会話の隙間)、あるいは「相手が話し終わった後」がベストだと思ってください。つまり、相手が話していない瞬間にリアクションを入れるということですね。

僕も仕事柄、日常的に英語ネイティブスピーカーと会話をする機会があるのですが、彼らは僕の会話が止まるまで耳を傾け続けてくれます。

僕たち日本人がしてしまいがちな、「え!そうなんだ!」「うんうん」「へ〜!」といった、相手が話している最中のかぶせ気味なリアクションは、ネイティブにとっては「早く話せ!」とせかされている気持ちになると聞いたことがあります。

そのため、リアクションは相手が無言になった隙間を見て入れてあげるのがベストなのです。

2. リアクションはここから始めてみよう

会話の隙間に入れるリアクション

では、どのようなリアクションがいいのでしょう?また、どのように練習を始めればいいのでしょうか?

まずは、相手が言葉に詰まったり、会話中に隙間ができたりした瞬間に入れるリアクション練習から始めてみましょう。

おすすめリアクションが三つあります。それは(1) Uh-huh.(アーハン)、(2) Mm-hmm.(ンーフン)、(3) Yeah.(ヤー)です。ネイティブが非常によく使う言葉ですね。

まずは声に出して発音してみましょう。

(1) Uh-huh. アーハン
(2) Mm-hmm. ンーフン
(3) Yeah. ヤー

あまりたくさんのリアクションをいっぺんに使おうとすると頭が混乱してしまうので、まずはこの三つのリアクションを(1)〜(3)の順で入れていくことをおすすめします。

相手の話に隙間ができたら(1) Uh-huh.(アーハン)、そしてまた話を聞き続けて、隙間ができたら(2) Mm-hmm.(ンーフン)、(3) Yeah.(ヤー)、(1)、(2)、(3)・・・といった要領です。ちなみに僕は(2)と(3)をよく使います。

繰り返しになりますが、「アーハン、アーハン、ンーフン、ンーフン」と相手が話している最中に連呼してしまわないようにだけ注意してください。相手が言葉に詰まったり、隙間ができたりした瞬間に一つ入れてあげるだけで十分ですからね。

相手が話し終えたときに入れるリアクション

次は、相手が話し終えたときに入れるリアクションです。

種類はたくさんありますが、まずは鉄板リアクションを三つご紹介しておきます。それは(1) I see!(なるほどね!)、(2) That’s great!(いいね!)、(3) I think so, too!(私もそう思う!)です。

また声に出して発音してみましょう。

(1) I see! なるほどね!
(2) That’s great! いいね!
(3) I think so, too! 私もそう思う!

この三つを押さえておけば、たいていの会話終わりのリアクションは乗り切れます。

特に“I see!”は万能リアクションです。日本語でも「なるほどね!」という言葉はどんな会話終わりにも当てはめられるリアクションですよね。リアクションに困ったときは“I see!”を頭に思い浮かべて使ってみてください。

もちろん上の三つのリアクションがどうしても当てはまらない場合もありますし、もっと気の利いた言葉をリアクションとして入れたいと思われる方も多いと思います。

そんなときのためのバリエーション豊富なリアクションは、次章以降でご紹介していきますね。

3. リアクションが上手になる秘策

この章の最後に、リアクションが上手になる秘策をお伝えします。

誰しも、ぎこちない間を持たせずスムーズな流れでリアクションしたいものですよね。そこでおすすめしたい秘策が「5秒前行動」です。

「5秒前行動」とは、相手の会話が終わりそうな5秒前には「なんのリアクションをしようかな?」と考え始めるという意識のルールです。

僕は英会話コーチングの経験の中で英語学習者の方をたくさん見てきましたが、リアクションを入れるタイミングが遅いせいで、結局なんのリアクションも入れられず会話が次に進んでしまう・・・というシーンをしばしば目にしました。

会話は待ってくれないので、「この人の話、そろそろ終わりそうだな〜」と思う5秒前には、なんのリアクションをしようか考え始めてみてください。そうすれば、ベストタイミングでリアクションを入れられるようになってくるはずです。

会話が楽しいものになるかならないかは、あなたのリアクションの仕方にかかっていると言っても過言ではないでしょう。それほどリアクションは会話において大切なので、タイミングを見失わないよう、ぜひ今日から「5秒前行動ルール」を意識しながら、この章で紹介したフレーズを使ってみてくださいね。

<第2回に続く>

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