夕焼けが赤い理由って? 理由を知れば愛おしくなる…/空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑

スポーツ・科学

公開日:2021/8/4

夏でも上空では雪が降っている、虹は半円形ではない、雨のにおいには名前がある…空には不思議でおもしろいことがいっぱい!

雲、雨、雪、虹、台風、竜巻など、天気や気象にまつわる“おもしろくてためになる知識”を、映画『天気の子』の気象監修者としても有名な荒木健太郎氏に教えてもらいました。やさしい解説で「天気・気象のなぜ?」が一気にわかります。

今回ご紹介するのは「夕焼け」。夕焼け空が赤いのはなぜかご存知ですか? 理由を知れば、きっと夕焼けのことがもっと愛おしくなるにちがいありません。

※本作品は、荒木健太郎著の書籍『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました。

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空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑
『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』(荒木健太郎/KADOKAWA)

朝焼けや夕焼けの赤は壮絶な旅を生き抜いた色

 太陽が沈んでいく夕方は、青かった空がだんだんと暖かな色に変わっていく時間帯で、まるで空が顔を赤らめているよう……。そんな夕焼けや朝焼けがどうして赤いのか、その謎に迫ります。

 太陽が高い位置にある日中は、青い光が散らばって空に広がり(レイリー散乱)、空が青く見えます。一方、朝や夕方には、太陽の高度が低くなるので、太陽からの光が地球上の大気の層を通る距離は日中よりも長くなります。すると、そのぶん可視光もレイリー散乱の影響を強く受けることになるので、青以外の光も散乱されてしまい、いちばん散乱されにくい赤い光だけが生き残って、私たちに届くようになるのです。これが、朝焼けや夕焼けが赤い理由です。

 可視光にはさまざまな色がありますが、朝や夕方の焼けた空では、大気中で壮絶な散乱をへてたどりついた赤い光が空に広がっているというわけです。そう考えると、なんだか焼けた空も愛おしく思えてきますね。

空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑

豆知識
赤は散乱されにくく、遠くに届きやすいのが特徴。そのため、信号機の「止まれ」にも赤が選ばれています。赤信号は交通事故を防ぐために非常に重要。赤い色が使われているのにも理由があるのです。

<第6回に続く>

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