自転車で坂道をスイスイ上るには? 大切なのはサドルの高さ・重心・車体の動かし方/疲れないカラダ大図鑑

健康・美容

公開日:2021/8/20

 リモートワークで腰が痛くなった、パソコン作業で肩こりが悪化した、午後になると疲れから集中できない…。あらゆる疲れの原因は、ふだんなにげなくしている動作の癖。それを直すだけで驚くほど改善するとしたら、実践したくなりませんか?

 日本のトップアスリートたちの活躍を数十年にわたり支えてきたトレーナー・夏嶋隆さんが考案した疲労回復メソッドがついに公開! 近年アスリート以上に、疲労を抱えたまま生活をしている人たちが増えていることを危惧した夏嶋さんが、実生活で実践できる疲労改善方法を伝授します。

 日々、疲れに悩んでいる方はぜひ実践してみてください。いつも行っている作業が驚くほどラクになりますよ。

※本作品は夏嶋隆著の『疲れないカラダ大図鑑』から一部抜粋・編集しました

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疲れないカラダ大図鑑
『疲れないカラダ大図鑑』(夏嶋隆/アスコム)

自転車で坂道をスイスイ上る方法

 自転車に乗っているときの難所といえば「坂道」です。平地と同じ漕ぎ方をしていると前に進まなくなってしまうため、太ももの筋肉に強く力を入れて漕いだり、サドルから立ち上がって「立ち漕ぎ」したりする人がほとんどでしょう。

 繰り返しますが、自転車は「後輪駆動」で進みます。だから、坂道を漕ぐときも、重心を後ろに維持するほうがスムーズに上れます。

 その際、サドルには坐骨でしっかり座り、自分の体はまっすぐにして、漕ぐタイミングで車体を左右に倒しながら漕いでみてください。この漕ぎ方をすると、筋肉に負荷をかけなくてもペダルに力が伝わるので、坂道でもスイスイ進むことができます。

 自転車のタイヤを見ていただくとわかりますが、タイヤは地面に接地している真ん中とサイド面で、ゴムの構造が異なっています。サイド面はギザギザな形をしているはずです。これは、上りのときサイド面を使うために構造が異なっているのです。

 また、自転車のサドルがついているスポークは、地面に対して垂直ではなく、やや斜め後方を向いています。つまり、サドルを高くすればするほど、サドルの位置は後輪に近くなり、後輪駆動をしやすくなるわけです。

 坂道という難所に出合ったら、サドルはできるかぎり高くし、重心は後方に保ったまま、車体を左右に揺らして漕ぎましょう。驚くほどスイスイ上れるでしょう。

疲れないカラダ大図鑑

<続きは本書でお楽しみください>

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