「気がつきすぎて疲れてしまう人」がラクに生きるコツ/マンガでわかる「自分を動かす」技術⑥

マンガ

公開日:2021/8/7

わかってはいるけど、「動けない」「やめられない」「続けられない」あなたへ!「自分を上手に動かす方法」を知れば、良い習慣がウソみたいに簡単に身につき、人生が思い通りになる! 精神科医ゆうきゆう氏の「心理メソッド」を人気漫画家Jamさんがマンガ化! 『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』に続いて、『マンガでわかる! 気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術』から全9回にわたって連載をお届けします。

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自分を動かす技術

自分を動かす技術

 書籍やテレビなどでよく取り上げられるようになったHSP(Highly Sensitive Person =とても敏感な人)という言葉。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 HSPとは、マンガの話にあるような繊細な「気質」を表わした言葉で、病気や障害ではありません。気質とは「持って生まれたその人の特性」であり、その特性とどう付き合っていくかが大きな課題となります。

 HSPの人は、周囲のことに敏感であると同時に、「あの人たち悪口言ってる……もしかして私のことかな?」「この人機嫌が悪そう……私が気に障ることでもしたかな……」と、ネガティブ思考にも陥りやすいと言われています。自分は敏感であると感じている人は、うつ病と診断される率が2.24倍になったという調査もあります。HSPの人はネガティブ思考にもうつ病にもなりやすいので気をつける必要があるのです。

 HSPの人だけでなく、「周囲の人の目や意見が気になってつらい」「周りの人のことで振り回されて疲れてしまう」……という方も多くいらっしゃると思います。

 それらも、「気にしすぎてしまう自分」をコントロールすることによってある程度は変えていくことができます。

 程度の差はあれ、「敏感」「気にしすぎてしまう」という自分の特性を認めたうえで、どう考え・どう行動していくとよりラクになるのかをお話ししましょう。

 これまでHSPの懸念点についてお話ししましたが、当然デメリットばかりではありません。先ほど挙げた特徴に「ドラマの登場人物に感情移入しやすい」「美術や音楽に深く心動かされる」などがありました。これらは「繊細・敏感」=「感受性が強い」という「強み」になり、この特徴を生かして仕事で成功することもできるでしょう。繊細なことは悪いことと考える必要はないのです。これが1つ目の「自制」です。

 続いて重要なのが、感じ方は変えられなくても、その後に「どう動くか」は変えられるということ。

 例えば友人の様子を見て、「すごく不機嫌そう……もしかして自分のせい?」と感じたとしても、「自分はもう相手と仲良くなれないんだ、もうダメだ!」と思うのと「自分のせいじゃないかもしれないし、どうしたのか聞いてみよう!」と思うのでは、その後の行動がまるで違ってきますね。

「気にしすぎる自分」に振り回される必要はないんです。どうか覚えておいて下さいね。

Point 「感じ方」は変えられなくても「行動」は変えられる

<第7回に続く>

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