自身の生死を少年が決められないのはなぜ？ そのヒントは彼の走馬灯の中にあった／寿命ですよ、お客さま⑤

きゃめろん著の書籍『寿命ですよ、お客さま』から厳選して全5回連載でお届けします。今回は第5回です。「お迎えに上がりました――」人の命が尽きる時、天から「死」を司る使いが派遣される。フューネラル・サービスA.R.S（アルス）と名乗る3人組は、ハイテク装備で厳かに人間の最期をサポートして、彼の地（ビヨンド）に送還するのが仕事だ。彼らは企業戦士のように淡々と職務をこなしていく。選択権があるのに選べない少年の気持ちを理解するため、3人は彼の走馬灯を見ることにした。そこに映っていたのは…。