恋が叶わない理由は自滅が原因!? うまくいかない理由を徹底分析!/モテる人の恋愛科学②

恋愛・結婚

公開日:2021/9/1

ひろと著の書籍『モテる人の恋愛科学』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第2回です。恋愛にも“仕組み”がある。最速で好感度を上げるコミュニケーション術、心の距離を縮めるLINEテクニックなど、今日からすぐに使えるテクニックが満載! 恋愛だけでなく、仕事や人間関係全般人類モテになる方法が学べます。恋の悩みのトップ5を紹介します。

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モテる人の恋愛科学
『ひといちばい敏感さんが、我慢なし!不安ゼロ!で恋愛無双する全テクニック モテる人の恋愛科学』(ひろと/KADOKAWA)

PART1 あなたの恋愛がうまくいかない理由

恋がうまくいかない原因は?

 楽しく恋をして両想いになりたいのなら、やみくもに突っ走ったり、モヤモヤと悩んでばかりいるのではなく、まずはうまくいかない原因を知る必要があります。

 このPARTでは、〝よくある恋の悩みトップ5〞を挙げながら、恋愛心理学の考え方を使って「恋がうまくいかない原因」を解説していきます。

 

第5位 「どうデートに誘っていいかわからない」

「この悩み、自分にもあるな」と感じたら、自分で計画を立てて友だちを遊びや旅行に誘った経験があるかどうか、思い出してみてください。

「ある」という人は、好きという感情が邪魔をして、さりげなく相手を誘うことが難しくなっているのが原因。このあと紹介する「話しかける勇気が出ない」「告白して今の関係が壊れるのが怖い」という悩みと根本は同じなので、そちらを参考にしてください。

「ない」「少ない」という人は、誘われたら行くけど、自分からは誘わない。人のプランに乗っかるだけのことが多い、というのが原因。だから、どうデートに誘われたら相手はうれしいのか、どんな場所に行けば喜んでもらえるのかわからず、悩んでしまうのです。

 このように、恋愛がうまくいかない原因が、恋愛以外の部分にあることは意外と多いんです。

 言ってみれば、恋愛は普段の人間関係の延長線上にあるもの。友だちを誘うのが苦手な人が、いきなり好きな人を上手に誘うことはできません。

 だから、普段の人間関係からテコ入れしていく必要があるんです。

 

第4位「二人の人を好きになってしまい、どうしていいかわからない」

 ここは、具体的な悩みを見ていきましょう。

「二人の人を好きになっちゃいました。一人は違うクラス、もう一人はバイト先の子です。二人ともあんまり話したことはないんですが、どうしたらいいですか?」
(専門学校2年生/女性)

 こちらは一見よくある話に思えますが、実は悩みではありません。

 正確には「まだ悩むのは早い」といったところでしょうか。二人から自分がアプローチをされていて、二人とも好きだと思っているのであればそれは悩みと言えるでしょうが、あなたが二人を好きなだけなので、二人ともがあなたを選ぶとは限りません。

 まずは両方にアプローチをしましょう。当たり前の話ですが、相手からの好意がなければ付き合うことはできません。二人にアプローチをしてみて、自分のことを好きになってくれた人と付き合いましょう。ただでさえ恋愛は悩みが多いので、わざわざ増やさなくていい悩みは増やさなくていいのです。

 

第3位「話しかける勇気が出ない」「告白して今の関係が壊れるのが怖い」

 どちらも、「勇気を出せずに、今の関係から一歩先に進めない」という悩みです。好きな人に話しかけて、「ウザい」と思われたら立ち直れない気持ちもわかります。

 ただ、ここではっきりさせましょう。あなたが話しかけられない原因、それはリスクの誤認識です。あなたは話しかけて失敗するというリスクだけを考えてしまっています。もちろん話しかけないことによるリスクもあります。相手の恋愛対象内に入れない、関係が進展しない、などです。

 ちなみにある実験では、出会ってから3カ月以内に告白しないと告白成功率が下がるというデータがあります。

 つまり、あなたは今まで失敗しない選択をしていたと思っていたけれど、同時に100%うまくいかない選択をしていたわけです。

 話しかけるのは怖いかもしれませんが、もっと怖いことが起こってしまう選択をしないために、「話しかけたい、けど怖いから話しかけない」のではなく、「怖い、けど話しかけるしかない」というマインドになってください。

 

第2位 「好きな人の前で自然に振る舞えない」

 好きな人の前だとついしゃべりすぎてしまったり、LINEの返事を何度も催促してしまったり。必要以上に冷たくして、相手を不安にさせてしまうこともあるでしょう。

 これは、自分の感情に振り回され、いつもの自分と違う行動をとってしまうのが原因。

 PART2で詳しく解説しますが、「好きな人を前にすると冷静でいられず、まともな判断ができなくなる」ことが、脳科学の実験でわかっています。「嫌われたくない」「好かれたい」「一緒にいて楽しいと思ってほしい」「好きだけどバレたくない」といった恋心を持つ相手に、もれなくおかしな行動をとってしまうのは、当たり前のことなんです。

「さっきは好きになればなるほど、恋は実るって言ってた!」と思う人もいるでしょう。

 もちろん、相手をとことん好きになるのはいいのですが、その気持ちは心の中にとどめておくべき。外に出す言葉や態度は、相手との関係性に応じて調整していくのが正解です。

 ただ、これってものすごく難しいこと。完璧に感情と理性を使い分けられるのは、〝サイコパス〞と呼ばれる特殊な人たちだけです。

 もちろんこの本では、サイコパスでない人でも感情を上手にコントロールして、好きな人の前で自然に振る舞う方法を解説していきますので、安心してください。

 

第1位 「相手に好きな人がいる」

 やっぱり、これが一番つらいですよね。僕のところにも「相手に好きな人がいるとわかって、頭を殴られたような気分になった」「相手が好きな人のことをうれしそうに話すのを聞くたびに、つらい気持ちになる」という声がたくさん寄せられています。

 でも、そんなみなさんに知っておいてほしいことがあります。

 よくネットで「いま、好きな人がいますか?」というアンケートを目にしますが、どのアンケートでも8割前後の人が「いる」と答えているんですね。つまり、好きになった相手に好きな人がいるところから恋が始まるのって、まったく特別なことじゃないんです。

 まずは、この事実をきちんと押さえておきましょう。今幸せなカップルも、相手に好きな人がいるところからスタートしている場合がほとんどです。

 

恋が叶わないのは99%「自滅」が原因

 皆さんの悩みを聞いていると、苦しみの原因が自分にあることがほとんどです。たとえば、「相手に好きな人がいる」という悩み。一見、外的要因からくる悩みですが、恋愛上手な人なら、「好きな人がいるのは当たり前」ととらえ、粘り強くチャンスを待ちます。

 でも、繊細で傷つきやすく、恋愛がうまくいかない人ほど、「相手に好きな人がいるからダメだ」と思い込み、諦めてしまうんです。

 そう、恋がうまくいかないのは、99%「自滅」が原因です。好きな人に好かれない、告白してもフラれてしまう原因を、自分で作り出してしまっているんです。

 でも、これってすごくラッキーなこと。原因が相手にあるなら恋が実るかどうかは運任せですが、あなた自身に原因があるなら、できることはたくさんあるからです。

 

モテテクを使ってもうまくいかないのはなぜ?

「要するに、自滅をやめればいいんでしょ? だったら早く、相手に好きになってもらえるテクニックを教えて‼」

 そんなふうに思う人もいるかもしれません。しかしちょっと厳しいことを言うと、「モテテクを使えばいい」という考え方自体が、恋がうまくいかない原因の一つなんです。

 たとえば、「断られないデートの誘い方」に、ダブルバインドという心理誘導のテクニックを使ったものがあります。

(1)「映画に行かない?」
(2)「映画に行くなら、AとB、どっちが観たい?」

(1)の場合、「行かない」と言われればそれで終わりです。イエス・ノーで答えられる質問では、否定の選択肢を封じることは難しくなります。

 一方、(2)はダブルバインドを使った質問です。この場合、相手がAと答えようがBと答えようが、「じゃあ一緒に行こう!」とデートにこぎつけることができます。

 でも、このテクニックは、相手があなたに対して「一緒に映画に行ってもいいな」と思えるような関係性になっていないと、まったく効果を発揮してくれません。

 相手とほとんど話したことがなかったり、たまにLINEをするだけの仲だったりする場合には、相手は「なんで仲良くもないのに誘われたんだろう」と困惑してしまいます。

 また、映画の話題が出たときに、自然な流れでこの質問ができればいいのですが、何の脈絡もなく「そういえば、映画に行くなら、AとB、どっちがいい?」と切り出して、相手の頭の中を「?」マークでいっぱいにしてしまうケースもあります。

 なぜ、仲良くもない相手をいきなりデートに誘ったり、唐突で不自然な質問をしてしまうのでしょうか。

 そう、「早くデートがしたい」と焦り、冷静な判断ができなくなっているからです。

 しかしここで、自分が失敗しやすい原因をあらかじめ知っておけば、次のように考えられるようになります。

「好きって気持ちが盛り上がって、うっかりデートに誘いたくなっちゃったけど、ダメだダメだ。デートに誘うタイミングは今じゃない。もっと仲良くなってからだ」

「映画の話になかなか持っていけないな。相手はさっきからカフェの話をしてるから、今度、新しくできたカフェを調べて誘おうかな」

 こんなふうに、焦る気持ちを正しくコントロールし、その場の状況に合った対応ができるようになって初めて、相手との関係を確実に前進させられるようになるのです。

 ネット記事を鵜吞みにして、表面的なテクニックだけを真似するのは、とっても危険なこと。

 くれぐれも、焦って撃沈しないよう気をつけてくださいね。

PART1のまとめ

● 恋愛は普段の人間関係の延長線上にあるもの。恋愛だけを切り離して「成功させよう」とするのではなく、普段の人間関係からテコ入れしていこう。

● 好きな人の前で自然に振る舞えないのは当たり前のこと。だからこそ、感情をコントロールし、相手との関係性に応じて適切な行動をとる方法を学ぶ必要がある。

● 恋がうまくいかないのは、99%自滅が原因。告白してもフラれてしまう原因を、自ら作り出してしまっている。逆に、自分自身の原因を取り除くことができれば、恋は高確率でうまくいく。

● ネット記事を鵜呑みにして、表面的なテクニックを真似するのは危険なこと。その場の状況に合った対応ができるようになって初めて、相手との関係を前進させられるようになる。

<第3回に続く>

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