人から好かれるのは意外と簡単!? 共通の話題で親密度アップ!/モテる人の恋愛科学④

恋愛・結婚

公開日:2021/9/3

共通の話題で親密度を上げる

 好きな人との共通点が見つかったら、それを話題にして会話を続けていきましょう。

 人間の脳は、「快」の感情を与えてくれる人を信頼するようにできています。チョコを食べて、おいしいという「快」の感情が生まれると、もっと食べたいと手が伸びますよね。

 恋愛や人間関係もそれと同じです。共通の話題で「そうそう」「わかる〜」「私も!」「僕も!」と盛り上がることで、相手に「快」の感情を与えることができるんです。

 反対に、「私の友だちがね」「仕事でこんなことがあった」と自分にしかわからない話題について延々と話してしまうと、相手は話についてこられず、「快」の感情は起きません。

 

スムーズにLINE交換するテクニック

 相手と仲良くなるには、連絡先の交換が欠かせません。単純接触回数を増やすには、直接会うだけでなく、LINEやメールなどのやりとりも効果的だからです。

 ただし、交換のしかたも重要です。無理やり連絡先を聞き出すことはできるかもしれませんが、それではいくらメッセージを送っても返信がない、なんてことになりかねません。

 相手から返信をもらえる確率が高いのは、どんな話題でしょうか。

 それはやっぱり、「共通の話題」です。したがってLINE交換するときも、共通の話題を切り口にすることで、自然に連絡先を聞き出すことができます。

 いくら盛り上がっていても話題はいつか尽きてしまいますが、むしろそのときがチャンス。会話が途切れそうになったら、「もっと話したいので、LINE教えてもらえますか?」と切り出しましょう。

 なぜ共通の話題を切り口にすることでスムーズにLINEが交換できるのかというと、自然にイエスセット話法を使っていることになるからです。

 イエスセット話法とは、小さなイエス(=共感や同意)を積み重ねていくことで、大きなイエス(=LINE交換)を引き出す心理誘導のテクニックです。

 常に一貫性を求めるのが人間の本能なので、ずっと「そうだよね!」と盛り上がっていたのに、そのあとのLINE交換の申し出だけ断るのはおかしいと感じてしまうんです。

 

「LINE教えて」とお願いする勇気が出ないときは?

 ただ、好きな人に「LINE教えて」とお願いするのは、なかなか勇気のいることですよね。「好きってバレちゃったらどうしよう」「断られたら立ち直れない……」と怖くなって、なかなか一歩が踏み出せない人も多いと思います。

 そんな皆さんに伝えたいのは、「行動しないリスクもある」ということです。

 なぜなら、好きな人に好きになってもらうには、タイムリミットがあるから。

 研究によって、知り合ってから3カ月以上経っても恋愛感情がわかない相手とは、恋愛関係に発展しにくいということが明らかになっています。

 LINE交換が遅くなるほど、恋が叶う確率は下がっていきます。グズグズしている間に、他の誰かに奪われてしまうこともあるでしょう。行動するリスク、しないリスクを天秤にかけ、それでも本当に勇気が出ないのか、もう一度よく考えてみてください。

●行動するリスク
□ 失敗したら傷つく
□ 嫌われる可能性もある
□ 周囲にバレたらからかわれる

●行動しないリスク
□ 時間が経つほど告白の成功率が下がる
□ 好きな人が他の誰かと付き合ってしまう
□ 行動しなければ100%付き合えない

 

男性はスピードが勝負! 女性は長期戦もアリ

 特に男性は、早く行動することをおすすめします。PART2で友情が恋に発展する「友愛的な恋愛」があるとお話ししましたが、実はこれには男女差があるからです。

 女性は、初期の段階で相手が恋愛対象かそうでないかをはっきり区別する傾向があり、3カ月以内に告白してこない相手に対しては、「自分に興味がないんだ」と引いてしまう可能性が高いのです。

 女性は妊娠できる時期が限られていますし、相手が長く一緒にいるのにふさわしい人物かを見極める時間も必要です。だから、早い段階で付き合うかどうかを判断するんですね。

 話しかける、LINE交換するという段階でつまずいていると、あっという間にタイムリミットがきてしまいます。「もっと早くアプローチすればよかった」と後悔することのないよう、スピード重視で一歩を踏み出しましょう。

 一方男性は、友情と恋愛感情の境目があいまいで、長く親しくしていると友情が恋に変化しやすいと言われています。そのため、女性は男性ほどタイムリミットに縛られる必要はなく、長期戦も選択肢の一つです。

 

自分から「LINE教えて」と言えない場合は?

 相手が好きな人だから言えないのではなく、そもそも友だちに対して自分から「LINE教えて」と言ったことがない、という人もいるかもしれません。

「LINE教えて」というのは、相手に対する頼み事。普段から「人にものを頼む」という経験を積んでないと、緊張するし、断られたときのショックも大きくなってしまいます。だから、失敗を恐れて行動できないのです。

 こういう場合は、うんと親しい相手を練習台にして、「一日1回、人に小さなお願い事をする」経験を積んでいきましょう。

モテる人の恋愛科学

・ 親に「明日の夜、オムライスが食べたい」「妹より先にお風呂に入らせて」と頼んでみる
・ 親しい友だちに「あのマンガ貸して」「そのお菓子、一つちょうだい」とお願いしてみる

 こうやって、自分の心に「相手へのお願い事」という負荷をかけ、心を鍛えていくのです。

 何度も繰り返すうちに、断られることが怖くなくなり、「このタイミングで言えば聞いてもらいやすい」「このくらいなら、それほど仲が良くない相手にも聞いてもらえる」という勘も養われます。

 もちろん、お願い事を聞いてもらったら、ちゃんとお礼を言うのを忘れないでくださいね。

 

「好きバレ」は有利? 不利?

 好きバレは恋愛で有利なのか不利なのか。そんな質問もよく飛んできます。

 恋愛ドラマを観ていると、話の序盤から主人公に対する「好き」を全開にして積極的にアプローチしてくる登場人物は、フラれるのがお約束になっていますよね。

 実はこれ、心理学的にも理にかなっていることなんです。

 バージニア大学で行われた、こんな恋愛心理学の調査があります。「オンラインデートに関する調査」というウソの内容を伝えて集めた女子大生たちに、複数の男性の写真を見せ、「事前に彼らにあなたのFacebookを閲覧してもらって、好感度を調査しました」と伝えます。この好感度というのが、以下の3パターンです。

・とても好き
・好きでもなく嫌いでもなく普通
・好きなのか嫌いなのか決めかねている

 相手がそう感じていることを把握した上で、女性たちがどの男性に興味を持ったかを調べたところ、女性が最も魅力的だと評価し、もっと知りたいと答えたのは「好きなのか嫌いなのか決めかねている」と回答した男性だったのです。

 つまり、好きバレは恋愛において「不利」。人は気持ちが読めない相手に、より好意を抱くからです。

 

「好き」のテンションは相手のペースに合わせる

 前項の調査は女性が対象だったので、男性には当てはまるとは言えませんよね。

 でも、やっぱり好きバレは男女を問わず不利です。

 相手に好かれる会話テクニックの一つにペーシングがあります。これはコミュニケーションを取るときに、話すスピードやテンションを相手のペースに合わせていく手法です。

 たとえば、相手の話すペースがあまりにゆっくりだと、イライラしてきますよね。また、同じアイドルを推していても、相手があまりに熱狂的にそのアイドルについて語っていると、「自分はそこまでじゃないな」と引いてしまうことってありませんか?

 これはいったいどういうことかと言うと、人は話すペースだけでなく、自分と同じくらいのテンションの相手に、好感を抱くものなんです。

 なので、相手があなたの存在を知ったばかりでちょっと雑談するくらいの関係のときは、「好き」のテンションを相手のペースに合わせていきましょう。

「好きバレしたほうが、そのあとの恋愛関係に発展しやすい」という意見もありますが、それは一目惚れ同士だったり、すでに仲が良かったりして、お互いの「好き」のテンションが合っている場合に限ります。最初の段階で相手に引かれてしまわないよう、自分の「好き」をしっかりコントロールしていきましょう。

<第5回に続く>

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