お年玉はもともと「お金」じゃなくて何だった?/大人の最強雑学クイズ

暮らし

公開日:2021/9/2

【答え】餅

【解説】
お年玉といえば、「現金」を渡すのが一般的だが、もともとはお金ではなく「餅」を渡していたという。昔は年始に新年の魂、つまり1年分の力を年神様(としがみさま)から授かると考えられていた。その魂を象徴するのが餅だったのだ。年神様が依り代である鏡餅に依り憑くと、その鏡餅には年神様の「御霊(みたま)」が宿る。その年の魂「年魂」になった鏡餅を、家長が「御年魂(玉)」として分け与えたのがお年玉の始まりである。江戸時代にはすでにお年玉の風習は広く浸透していたといわれるが、お餅のほかに品物やお金を渡すようになり、年始の贈り物を「お年玉」と称するようになったのだ。

雑学総研

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【著者】雑学総研(ざつがくそうけん)/珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく日々情報収集に取り組む傍ら、テレビ番組とのコラボレーションも行なった。著書は、6万部を超えるロングセラーとなっている『大人の博識雑学1000』や、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(以上、KADOKAWA)ほか多数。