コミュニケーション術を大公開!心が安らぐ“人間関係”をつくるルールとは?/ゆとりOLの毎日はなまるひとり暮らしルール

暮らし

公開日:2021/9/10

 インスタグラムで人気の著者ゆとりOL“もち”さんが一番大切にしていることは「毎日楽しく生きたい」という思い。社会人一年目だった頃は、コンロなし・水回り共用の狭い寮暮らし。ないない尽くしの環境を面白がりつつ「毎日楽しく続けられる自炊」を研究。“もち”さんが毎日の暮らしの中でゆる~く実践している、コンビニに行くよりカンタンな自炊のはじめ方から、お金をかけないひとり暮らしのアイデアなど、自分らしく「楽しく生きる」ための小さなアイデアやルールを紹介しています。

※本作品はもち著の書籍『ゆとりOLの毎日はなまるひとり暮らしルール』から一部抜粋・編集しました。

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ゆとりOLの毎日はなまるひとり暮らしルール
『ゆとりOLの毎日はなまるひとり暮らしルール コンロなし激せまキッチンでも幸せ』(もち/KADOKAWA)

人見知りから生まれたコミュニケーション術

相手のことを“好き”という感情を大切にする

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私は元々、とても内向的で人見知りな性格です。大学生くらいの時に自分が人見知りであることに悩み、会話術を色々調べたりもしました。でも会話のテクニックだけを覚えても、どこか上辺だけになってしまい…。そのうち、しゃべるのが下手でも、相手を好きだという気持ちを持って一生懸命話すと好意は伝わることに気づいたのです。それからは人と話すことへの苦手意識がだいぶ解消されていきました。

ひとりの時間と他人といる時間
両方とも大事

ゆとりOLの毎日はなまるひとり暮らしルール

ベースが人見知りなこともあり、ひとりで行動することが好きだし多いです。自分の責任において自由に行動できる気楽さがあります。でもひとり暮らしだから、ほうっておいたらずっとひとりでいて寂しくなることも。そんな時に友達と一緒に遊んだり出かけると、楽しいこともちょっとしたトラブルも共感できてホッとします。とことん自由なひとり時間、相手と共有する時間、両方必要だし大事にしています。

他人の、「自分と違う部分」をおもしろがる

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苦手な相手や嫌だなと思う人っていますよね。そういう相手はなるべく遠ざけたいのですが、私は人見知りな反面ポジティブ思考なところもあって(笑)、避けるだけではもったいないって思うんです。1人1人生まれ育った環境が違うわけだから、自分のルールで相手を評価するのもおかしいよなと。だから、自分と相容れない人には「そういう考え方もあるのか!」という発見としておもしろがるようにしています。

私が私自身の最大の見方でありたい

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楽しく生きていきたいというのが、私の最大のテーマ。だから何か嫌なことが起こった時、「どうして嫌なんだろう?」「どうすれば嫌じゃなくなるかな?」と、自分の気持ちに向き合い、分析するクセがついています。自分をいつもご機嫌な状態にできるのは、自分だけ。人付き合いももちろん大切ですが、“自分付き合い”もおろそかにせず、自分を常に肯定して勇気づけることを心がけています。

ルール1 人付き合いの基本をおばあちゃんに教えてもらう

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 ひとり暮らしをしている私のおばあちゃんは、明るくて誰にでも親切で友達も多い人気者。子どもの頃から人見知りの私は、リア充なおばあちゃんがまぶし過ぎて劣等感を抱き、どんな話題を振っていいかもわからずあまり話をしてきませんでした。

 そんな状況が一変したのは大学生の時。政治について学びたくなり、選挙の手伝いでウグイス嬢をしていたおばあちゃんなら詳しいだろうと、思い切って電話をかけてみたんです。話は政治のことから選挙活動の人間模様、お金談義、イチゴジャムを作った話にまで広がっていき。今まで距離感をつかめずにいたおばあちゃんと楽しく話せていることに、自分自身びっくり。おばあちゃんも「こんなに長く話したの初めてだね」とうれしそう。

 相手が興味のない話をして嫌われたくないと思っていたけど、そうじゃないんだ。大切なのは話の中身より相手を好きな気持ちだという、人付き合いの基本を教えてもらった出来事でした。

おばあちゃん(81)に質問してみた

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おばあちゃんとの電話を終えてひと呼吸したら、なんだか泣きたいくらいうれしくなってしまいました。政治のこともちょっとだけわかったけど、もっと大事な“おばあちゃんとわかりあえた”ことが、何よりうれしく意義あることに。それからはたまに電話で“おばあちゃんインタビュー” を実行。上の投稿はその一部ですが、もう1つだけおばあちゃんの名言を。「ダイエットの秘訣はバイキングに行かないこと!」現場からは以上です!

ルール2 人と話す時は、「好き」「インタビュー」の気持ちを持つ

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 おばあちゃんとの電話がきっかけで、人付き合いに前向きになれた私。でも話をするのは得意じゃないから、まだ自然に会話するのは緊張しちゃう…。そこで、「この人に聞いてみたいことは何だろう?」とインタビューの気持ちを持つようにしました。それは、相手への好き、もっとあなたのことが知りたいという気持ちがないとできないこと。

 私が実践する〝インタビュー〟とは。①まずは相手に興味を持つ。興味を持つと、その人のよい部分や好きなところが見えてくる。②相手の好きなところは真似したくなるので、どうしたら真似できるかな?と探る。③真似するために聞きたいことが色々でてきて会話も弾み、より深く相手のことを知ることができる。

 ただの会話を〝インタビュー〟というイベントにすることで、ちょっと緊張する相手でもグッと話しやすくなりました。家族や友人など親しい人に対しても、新たな魅力を発見できておすすめです。

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ルール3 「この人のどこが苦手なんだろう」嫌いな相手を考える

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 「楽しく生きる」ためには、人をあまり嫌いになりたくないという思いがあります。そのために苦手な相手に対しては、自分が傷つかないある程度の距離を保ちながら「この人のどこが苦手なんだろう」と分析してみることにしています。

 「相手の嫌な面はもしかしたら、自分の嫌な部分を投影しているのかもしれない」そう思うと自分を振り返るきっかけにもなるし、相手が少し身近に感じられます。そうじゃなかったとしても、分析することで「プライベートで嫌なことがあったのかも?」と一歩引いて見ることができ、自分の心の受け皿を広げることができます。

 中学生の時は、心にあまり余裕がなかったからもう少し強制的な技を使っていたことも。苦手な友達に冷たい態度を取ってしまう自分が嫌で、どうにかしたくて、ノートにその子のいいところをバーッと書き出してみたり。その頃の自分を思うと、大人になって少しは心に余裕ができたかな?

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ルール4 「ひとりでいる時間」と「誰かと一緒の時間」の
ベストバランスを知る

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 子どもの頃は鍵っ子で、部屋の中でひとり本を読んだり絵を描いたり、家の納屋を探検したり。想像の羽を広げながらひとり遊びを追求していました。人見知りだから、小中学校の集団行動はちょっと苦痛。ベッタリした友達付き合いは苦手だけど、1匹オオカミでいられるほどの度胸もなかったから、自分の中でほどよい距離感の友達グループを見つけて過ごしていた気がします。

 大人になり、行動範囲が広がってひとり遊びがますます上手になる一方、心を許せる友人や尊敬できる先輩に出会って人間関係も深く広くなっていきました。でも人との距離に対するスタンスは、子どもの頃からあまり変わってないかもしれません。

 基本はひとりの時間が好き。時々人と一緒の時間を楽しみたい。私にとって、ひとり時間と誰かと一緒に過ごす時間は、7対3くらいの割合がベストなんです。自分に合ったバランスを見つけることが、それぞれの時間を楽しめるコツかなと思います。

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ルール5 体の友達と心の友達、どっちも大切

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 人付き合いが苦手ながら、小中高校・大学を経て社会人へと成長していく中で、多くの人との出会いを経験し、仲良くなったりならなかったり。友達の数がすごく多いわけではありませんが、大好きな友人たちもできました。そして改めて考えてみると、自分の中で大切な友達には「体の友達」と「心の友達」の2タイプあることに気づきました。

 「体の友達」は、小学校6年間&中学校3年間を共に過ごした幼なじみのこと。一緒に育ってきた〝体の時間〟が長いから、肌感覚も近い気がします。たくさんの記憶を共有しているから、久しぶりに会ってもたちまち昔に戻ってホッとできます。

 「心の友達」は、大学生以降に出会って気が合った友人です。常にベッタリ行動はしないけど、一緒にいると心を許せて悩みを相談できたり。そういう友人と会うと、「これからこんなことをしたい」という未来の話ができてワクワクします。どちらもかけがえのない友達で、私にとって必要な存在なのです。

ゆとりOLの毎日はなまるひとり暮らしルール

<第7回に続く>

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