【はじめに】ダメな自分を受け入れる。心を軽くする意識の変え方/自分いじめの呪いを解く本 毎日がラクになる心のクセづけ40①

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公開日:2021/10/2

自分いじめの呪いを解く本 毎日がラクになる心のクセづけ40

はじめに

 はじめまして! ココロジーメインキャラクターのシンです。

 これからこの本を通じて、あなたのメンタルケアのお手伝いをさせてね。

 ココロジーは、主にTwitter やInstagram で活動しているメンタルケアメディアで、心理学の知識をもとに心が軽くなる情報を発信しているよ。

 いきなりだけど、みんなケガをしたり、風邪を引いたりしたら、休んで病院に行くよね? でも心が傷つくと、「悪いのは私だ」とつい自分を責めてしまう人が多いと思う。

「何もできない私なんて生きている価値がないのでは?」
「すぐにイライラしてしまう自分が大嫌い」
「周りの人に比べてできない私はなんてダメな人間なんだろう」

 こんなふうに自分を責め出すと、その思考がよけいに自分を苦しめてしまうんだよね。

 この本のタイトルにある「自分いじめの呪い」とは、そんな「嫌なことや悩みに直面したとき、つい自分で自分を苦しめてしまう思考や感情」のことだよ。

 でも本来、自分いじめの呪いはあなたの心を守る機能でもあるんだ。じゃあ、なぜ心を守る機能が呪いになってしまうんだろう?

 心理学では、自分を責める感情は「自分の罪悪感や他人からの批判のダメージを減らす」役割があると言われているよ。

 つまり自分の心の中の「何か」からいじめられる前に、自分で自分をいじめてしまっている状態なんだね。

自分いじめの呪いの正体

 心の中でいじめてくる「何か」は特定の人というよりも、過去に親や友人と過ごした経験からつくられた「〜すべき思考」であるケースが多いよ。

「〜すべき思考」とは、「何をやるにしても完璧であるべき」「人に嫌われないためにはいい子であるべき」など、いわゆる自分の中の固定観念みたいなものだね。

 こうした「~すべき思考」を子どもの頃から無意識に刷り込まれてしまうと、大人になっても「呪い」となって心に棲みついてしまうんだ。

「~すべき思考」から自分を切り離すには、「ダメな自分もOK」と思える思考が大切だよ。「ダメな自分もOK」と思えることで、物事を「できる」「できない」だけで判断しなくなり、失敗しても安心感を得られやすくなるんだ。

自分いじめの呪いを解く本 毎日がラクになる心のクセづけ40

本書の内容

「でも、今さらダメな自分を認めるなんて難しいんじゃ?」と思うかもしれないけど、心配はいらないよ。

 実は「自分いじめの呪い」は、その原因、つまり「〜すべき思考」を認識するだけでも少しずつ解けてくるんだ。

 そこで本書は、人間関係や仕事、日常などに潜む「自分いじめの呪い」を解く方法を、ステップ1:原因を知る→ステップ2:呪いを解く心のクセづけの2ステップで紹介しているよ。

STEP1 原因を知る

「自分いじめの呪い」に対する、代表的な原因のひとつを紹介しているよ。

 原因を知ることで、自分の抱えている悩みや不安を客観視できるんだ。例えば「私の『完璧主義』は厳しい小学校教育で培われたのかもしれない」とわかれば、「完璧主義の呪い」と「自分の思考」とを分けて見れるよね。すると、「失敗してもそこまで気にしなくていいのかな?」と思えるきっかけになるんだ。

 もちろん、ここで書かれた原因について「私の原因はこれじゃないな」と感じることもあると思う。

 もしそういった違和感を抱いた場合は、ステップ2:呪いを解く心のクセづけを実践するだけでも大丈夫だよ。

STEP2 呪いを解く心のクセづけ

 原因について自己分析ができたら、次は呪いを解く心のクセづけをしてみよう。

 ここでは、簡単に実践できる対策や意識の変え方を紹介しているよ。原因を知ったうえで、ゆっくり心のクセづけをしていくことで、あなたの毎日が少しずつラクになっていくはずだよ。

ダメな自分も受け入れるために

 本書では、心がしんどいときでも簡単にできる対策を紹介しているんだけど、簡単にできるからこそ、どうしても応急処置的な面があるんだ。

 さっき自分いじめの呪いを根本から解くためには、「ダメな自分もOK」という安心感をつくることが大切と言ったよね。でも、もちろん安心感はすぐにはつくれない。そこで、自分の人生をライフストーリーとして紡ぐ作業が安心感を形成する手助けになるよ。

 ライフストーリーとは、幼少期からの自分の人生を、経験をもとに物語として語ること。

 本書では、第1章~第4章までは「自分いじめの呪い」の原因を振り返って「自分いじめの呪い」と「自分の思考」を切り離していき、第5章では、根本的対策のお手伝いとしてライフストーリーのつくり方を載せているよ。

 ひとつの呪いの原因(過去)を認識するのは一時的なストーリーだけど、人生そのものを物語として客観的にとらえられると、長期的なストーリーができて、この本に載っていないさまざまな呪いとあなた自身を切り離せるんだ。

 自分の心を大切に振り返るだけで、少しずつ自分いじめの呪いが解けていく実感が得られるはず。

 この本を手に取ったあなたの毎日が少しでもラクになりますように。

<第2回に続く>

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