大人数の会話に入りたい…! タイミングよく参加する3つのコツ/たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全

ビジネス

公開日:2021/11/5

人と話すときに「自分がつながなくちゃ。話を回さなきゃ」と焦ってしまうことはありませんか? 情報を短く、正確に、わかりやすく伝えるのは難しいもの。普段から口ベタであることを悩んでいる方は「もっと話がうまくなりたい」と思っている人が多いと思います。

元日本テレビのアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍している著者・青木源太さんも“元”口ベタの1人。そんな彼が、コミュ力が高い人を15年間観察して学んだ“話し方のコツ”を具体的かつ丁寧に紹介します。

必ずしもすぐに身につくものばかりではありませんが、まずは実践。自分の話し方に自信をもてるようになり、話すことがどんどん楽しくなっていくことでしょう。

※本作品は青木源太著の書籍『口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全』から一部抜粋・編集しました

口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全
『口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全』(青木源太/宝島社)

口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全

大人数 周りを盛り上げると自分も話しやすくなる

積極的に反応することで自分も話しやすくなる

「話しやすい空気」をつくるためには、相手のほしがっているリアクションを積極的にしてみましょう。たとえば、ここが笑いどころだと思ったところで少し大げさに笑う、和やかな話をしていたら笑顔で頷く、真剣な話であれば強めに相槌をうってみるなど、相手が期待している反応をするのです。

 聞いている人が思い通りの反応をしてくれると、話す側も気分が乗り、話しやすくなります。そして、話し手が気持ちよく話し、ほしかった反応がもらえて、さらに気分が乗る、という好循環によって、全体の雰囲気をよくすることができます。

 また、ほかの人にとって「話しやすい空気」であるということは、その場にいる自分にとっても同じです。そのため、聞き手として積極的に反応することは、自分の話を聞いてもらう土壌をつくることになり、話し始めるハードルが下がります。積極的にリアクションをするのは、相手のためだけでなく、自分のためでもあるのです。

 話し始めるときに、周りの人がどう反応するか不安でいるときよりも、「きっと笑ってくれるだろう」とわかっているときのほうが安心して話せますよね。その場で何が話されてもおもしろく感じる、という空気をつくってしまえば、自分が話し手に回っても、自信をもって話すことができるというわけです。

その場の空気で話のおもしろさが変わる

 おもしろい話をする番組と言えば、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系列)が挙げられますが、あの番組のよいところは、出演者の話術の能力の高さはもちろん、すべらない空気を出演者全員でつくり上げているところにあると思っています。そのため、みんな自信をもって話し、結果おもしろくなる。

 バラエティ番組の収録は過剰とも思えるほどに笑うのですが、現場にいると実際に楽しくなってきます。会話の盛り上がりというのは、話す人以上に聞く人次第なのです。

大人数 話に参加したいときはまず話題に乗っかってみる

できるだけ早いタイミングで発言しておく

 複数人で話をしているとき、自分以外の人が話しているところになかなか入ることができないという人も多いでしょう。そんなとき、タイミングよく会話に入るにはどうしたらよいのでしょうか。

 まず、会話に入るタイミングは〝できるだけ早く〟が重要です。早い段階で一言でも発しておくことで、自分の存在や「私も話に参加したいです」という気持ちをアピールできます。長時間話さずにいると「この人は話す気がないのかな」と思われてしまい話を振ってくれなくなる可能性がありますし、自分にとっても発言をする際のプレッシャーが大きくなってしまいます。

「そうだね。その話おもしろいね」など短い相槌でもよいので、早い段階で会話に入っておくと気持ちがグッと楽になります。

話題に関連した自分の話をする

 会話に入るときは、今の時点で出ている話題に乗っかるのがいちばんです。無理に話題を変えたり、新しい話題を始めるのは難易度が高く、不自然になりやすいでしょう。それよりも、すでに話されていることに対して「そうなんだよね」「自分もこんなことがあって」と、話題に沿って入るのがよいでしょう。

 会話に乗るポイントは、まずは話題のなかから自分に関係のある要素を見つけることです。共感できる、自分にも経験があるといった話をもとにして話題に乗れば、新しく話題をつくらなくても、自然に自分の話ができるようになります。「私もそう思う」「私の場合はこうだった」「私も似たような経験があった」という自分との共通点を探し、相槌をうつように話し始めてみましょう。

「今話されている話題に乗る」というのは、自分が入りやすいだけでなく、すでに話をしている人たちにとっても嬉しいものです。なぜなら、相手からしてみれば自分たちが話していることに対して反応してくれたということですし、それをきっかけに話が膨らむことも期待できます。一から火をつけ直すよりも、もとからある火に燃料を加えるほうが簡単で、お互いにとってメリットがあります。会話に薪をくべるイメージで参加してみましょう。

 また、誰に話しかけるかも会話に入るコツのひとつです。厳しくつっこんできそうな人よりも、やさしく返してくれそうな人のほうが、会話は続けやすいですよね。話に入るときは、話しやすそうな人を選んで、その人の話に乗っかるとよいと思います。

話に参加するときの3つのポイント

①早いタイミングで声をかける
「その話、とてもおもしろいね!」
「それってもしかして、〇〇ということ?」

②話題に乗っかる
「わかる、わかる! 私もこの前……」
「私もそう思う。そういうのって……」

③話しやすい人に声をかける
「〇〇さんの話に似た経験を私もしたことがあって……」
「ということは、〇〇さんもこういう経験したことがない? 昨日の……」

<第6回に続く>

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