0歳から3歳が才能がグングン伸びる時期。「モンテッソーリ」による子育てのヒントとは?/マンガ モンテッソーリでわかる イヤイヤ期の子どものたすけ方

マンガ

公開日:2021/12/4

 藤井聡太竜王が学んだことでも知られる、人気の幼児教育・モンテッソーリ教育。

「モンテッソーリ」とは、イタリアの医学博士マリア・モンテッソーリが開発した世界的な教育法です。0歳から3歳のイヤイヤ期にあたる幼児期こそ、子どもが大きく伸びるチャンス! 大人が子どもの見方を知り、発達に応じたたすけ方を知ることで、子どものイヤイヤを軽くし、自立心を育てることもできます。本書は著者でモンテッソーリ教師でもある“あべようこさん”が、「イヤイヤ期」に焦点をあて、モンテッソーリの教えをヒントに、イヤイヤ期の子どもの見方・たすけ方をマンガでわかりやすく紹介します。子育てのヒント満載の一冊です。

 子どものイヤイヤ期がつらい…。「モンテッソーリ」的には、0歳から3歳が才能がグングン伸びる時期。子どもの見方やたすけ方を知り子育てが楽に。

※本作品はあべようこ著の書籍『マンガ モンテッソーリでわかる イヤイヤ期の子どものたすけ方』から一部抜粋・編集しました

はじめに

 みなさん、こんにちは。

 0〜12歳までの子どもを教える、モンテッソーリ教師のあべようこです。

 

 さて、みなさんは「イヤイヤ期」というと、どんなイメージがありますか?

 子どもに手がかかる2歳前後のこの時期は、「魔の2歳児」「悪魔の3歳児(!)」などさまざまな呼び方があるようです。

 

 実は、子どもの持つすばらしい力を知り、ひとりの人間として尊重するモンテッソーリ教育では、この時期を「イヤイヤ期」とは呼びません。みなさんにわかりやすくイメージしていただくために、この本ではあえて「イヤイヤ期」という不名誉な言葉を使用しています。

 

 さて、今回この本を書くことになった理由を少しお伝えします。

 私はSNSなどを通じて、モンテッソーリ教育による子育てのヒントを発信しているのですが、子育て中のママ・パパから寄せられた悩みの中で一番多いのが、この「イヤイヤ期」についてです。

 

 親が困る行動ばかりされ、子どもが言うことをききません!

 クタクタです!

 

 メッセージからは、子どもを前に疲れ切ったママ・パパが、イライラして苦しむ様子が目に浮かびました。

 

 なぜこの時期、子どもと大人は、こんなにも争ってしまうのでしょうか?

 答えは、この時期の子どもは自らを成長させるのに大忙しだから。

 忙しすぎて、大人の言うことをなかなか聞けないのです。

 モンテッソーリ教育の第一人者である、故・相良敦子先生は、親子の争いをさけるには、大人が「子どもの見方とたすけ方」を知ることが、とても大事だと話されていました。

 大人が子どもの発達を知り(見方)、その発達に応じた関わり(たすけ方)を知らないと、大人と子どもの望まぬ争いにつながってしまうからです。

 逆に、大人が子どもの見方を知り、発達に応じたたすけ方を知ることで、子どものイヤイヤを軽くしつつ、自立心を育てることもできるのです。

 

 そのことをお伝えしたくてこの本を書きました。

 一度手に入れた子どもの見方やたすけ方は、イヤイヤ期を過ぎても、ずっと子育ての役に立ち続けます。子どもとの信頼がうまれ、絆も深まります。

 モンテッソーリによる子育てのヒントを手に入れることで、みなさんの子育てに、少しでも役立てたら幸いです。

 

令和3年9月 あべようこ

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