絶対に振り返ってはいけない「見返り橋」。橋を渡り切ると、どこからか声が聞こえてきて…/意味が分かると怖い話④

文芸・カルチャー

公開日:2021/12/7

意味が分かると怖い話 (5分シリーズ+)

著:
出版社:
河出書房新社
発売日:

 藤白圭著の書籍『意味が分かると怖い話』から全5回連載でお届けします。今回は第4回です。一見何の変哲もない普通のストーリーのようだけれど、「あれ? 何かがおかしい…」と気づいた瞬間、思わずゾクゾクッとする。そんな“本当の意味”が分かると身の毛がよだつお話をまとめた1分で読めるショートショート69編収録。累計30万部突破の大人気5分シリーズから派生した、病みつき確実の新感覚ホラー短編集!『意味が分かると怖い話』から「見返り橋」「脱走」を紹介いたします。怖い話が苦手な方は、ご注意ください。

意味が分かると怖い話
『意味が分かると怖い話』(藤白圭/河出書房新社)

見返り橋

 オカルトマニアな俺は、とある地方でいわくつきの橋まで旅行がてら渡りにきた。

「見返り橋か」

 渡っている途中で振り返ると、川へ引きずり込まれるという橋。

 誰もいないので独り言を言いながら渡る。

「あ〜。一緒にこういう所に来てくれる彼女が欲しい」

 渡り切った所で「その願い叶えてやる。その代わりお前の大切なものをいただく」というつぶやきが聞こえた。

意味が分かると怖い話

見返りは見返りでも、振り向いて後ろを見るという意味ではなく、相手のしてくれたことと同等、またはそれ以上の代償を返さなくてはいけないという意味のほう。
こんないわくつきの場所で不用意に願いごとをつぶやいた日には、見返りに何を求められるのか……考えただけでもゾッとする話である。

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河出書房新社
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ISBN:
9784309027098