異文化でも大切なのは「信頼関係」。文化や習慣の違いを、受け入れることが大切/やりたいこと、全部やりたい。 自分の人生を自分で決めるための方法④

ビジネス

公開日:2021/12/28

大切なのは、「お互い様」だと知ること

 異なる文化の人と協働していくときに大切にすべきは、パートナーと真の信頼関係を築いていく姿勢にあると思います。

 これはどんな仕事でも起こりがちですが、よく発注側が「仕事をあげている」という勘違いをすることがあります。でも、そんなスタンスでは絶対にいいものはつくれないし、結果としてどちらも幸せになれません。

 大切なのは、「お互い様」だと知ることです。

 いつも、現地の人に「つくってもらっている」と考えていれば、できる限りサポートしようと自然に思うことができます。

 そして、そんな態度で臨むと、相手もそれに全力で応えようとしてくれる。韓国とインドに深く関わってきて、誰であっても、「仕事でもっとも大切なのは信頼関係を築くことなんだ」と考えるようになりました。

 そのためには、文化の違いであれ考え方の違いであれ、とにかく「相手の失敗を責めない」姿勢が大切です。わたしが経験したことからいえば、文化もスタンダードも違うのだから、違うものができるのはあたりまえだよねということです。

 それをまず認めなければ、相手は「頑張った」と思っているのに、こちらは「いや、失敗でしょう」というずれが起きてしまいます。それでは、一方の価値観を押し付けているに過ぎません。

 いや、どんなことでも相手の失敗を責めてはいけないのです。相手をリスペクトするというのは、そんな姿勢のことを指すのではないでしょうか。

 相手が一生懸命やったのであれば、きちんと自分との差異を認めて、「いいところはどこだろう?」と探していく姿勢こそが大切です。

<第5回に続く>

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