目上の人への接し方は繊細なもの。かわいがられる人が実践している聞き方とは?/人は聞き方が9割

ビジネス

公開日:2022/3/4

 長引くコロナ禍で大きく変化したコミュニケーション様式。ネットを介したコミュニケーションが増える中で「会話がなかなか続かない」「人の話を聞く力を身につけたい」などの思いを持つ方も多いかもしれません。

 ふだん話すときに「不安」や「戸惑い」を持つ人におすすめしたいのが、“好かれるコミュニケーションの極意”が詰まった『人は聞き方が9割』。2021年に話題になった『人は話し方が9割』の著書・永松茂久さんによる最新刊です。

 『人は聞き方が9割』では、ベストセラー本『人は話し方が9割』でもお伝えした「聞き方」についてさらに詳しく掘り下げ、わかりやすく解説しています。

 ちょっとした「聞き方のコツ」を押さえるだけで、あなたも「聞き上手」に! さまざまな場面で大いに役立つ1冊です。

 目上の立場の人と接する際、緊張してうまく対応できない…という人もいるはず。周りからかわいがられる人が実践している「聞き方」を取り入れてみましょう。

※本作品は永松茂久著の書籍『人は聞き方が9割』から一部抜粋・編集しました

人は聞き方が9割
『人は聞き方が9割』(永松茂久/すばる舎)

かわいがられる人が実践している「みんながハッピーになる」聞き方

目下の立場の時は、決定する前にまずは聞く

 人間関係は繊細なものです。

 もちろん感じ方は人様々ですが、「あ、自分は蚊帳の外か」という孤独感は、人の心を大きく傷つけてしまいます。

 これはよくあるケースなのですが、例えば職場やコミュニティの後輩など、その組織で立場が下の人が、自分の決裁でことを進め、

 「報告します。これでいこうと思います!」

 と自信満々に目上の人に報告したとしましょう。

 この時、目上の立場の人はなぜか心がざわついてしまいます。

 部下や後輩を持ったことのある方は、心当たりがあるのではないでしょうか。

 「そうか! 自分で決めてすごいな!」

 と心の底から言ってくれるほど人間ができている人は、そんなにいるものではありません。

 職場であれ、コミュニティであれ、人間関係の組織図は今、以前よりはフラット型になりつつあると言われています。しかし実際は、まだまだ以前のピラミッド型の要素は根強く残っています。

 そうなると当然、上司や先輩にかわいがられる人がうまくいく、という構図は消しようもありません。

 例えばあなたが何かを進めようとする時、面倒かもしれませんが、できれば直属の上司や先輩に、一度進行状況を報告し、相談する、意見を聞くという工程を踏んでみることを提案します。

 それでもし仮に、あなたと先輩の意見が違い、どうしても自分の意見で進めたい時は、

 「貴重なご意見をいただきありがとうございます。いろいろ考えた結果、今回はこの方法で進めさせていただけませんか? ここからもご指導よろしくお願いします」

 とひと言添えればいいのです。

 そうした配慮があるだけで、あなたはしっかりと筋を通す信頼に足る人になり、周りを敵にせず、人間関係を円滑に進めることができます。

 こういう場合にも、聞く力は大切な潤滑油になってくれるのです。

100%好かれる聞き方のコツ
ひと言あるだけで、人は嬉しいもの

人は聞き方が9割
©久保久男/朝日メディアインターナショナル

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